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荒川 雄一
アラカワ ユウイチ「長期金利 “0.54%”」
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こんにちは!
さて、ここにきて日本の長期金利が15カ月ぶりに、0.5台前半にまで低下しました。
長期金利の指標となるのは、新発10年物国債(334回債)の利回りです。
国内の要因としては、日銀による毎月7兆円にも上る大量の国債の買い入れによって、金利低下を促していることが挙げられます。
さらに、国外要因として、アメリカの金融緩和の終了観測により、長期金利の上昇が見込まれていましたが、予想に反し、米国の金利が低位で推移していることから、海外債券への投資が鈍り、その代わりに日本の国債に「買い」が入っていると思われます。
それにしても、10年間の借金の利息が、“0.54%”というのはあまりにも低すぎます。住宅ローンなど「お金」を借りる人たちには、低金利はありがたい話ですが、「資産運用」で預貯金や債券を持つ人には、まったく資産を増やすことができない金利水準といえます。
とはいえ、日本の「成長戦略」、「インフレターゲット」などを勘案すると、とてもこの水準の金利が、ずっと続くとは到底考えられません。
少なくとも、個人投資家は、この時期に長期の固定金利商品(長期の定期預金や債券)に投資するのは、控えたほうが無難といえるでしょう。
“潮目”がいつ変わるのか、当面は、金利動向から目が離せませんね。
それでは、今週末も穏やかな日々をお過ごしください!
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