荒川 雄一
アラカワ ユウイチ「こらえた“991兆円”!」
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こんにちは!
3月、4月は寒暖差が大きい天候でしたが、5月後半からは、一気に夏日がやってきました。
毎年感じることですが、年々、天候の“ボラティリティ(変動)”が大きくなっている気がします。
まぁ、その意味では、株式市場も同じかもしれませんが・・・(苦笑)
さて先日、財務省が2012年度末の「国の借金残高」を発表しました。
それによると、11年度末に比べ、31兆6508億円増加して、残高は“991兆6011億円”となりました。
昨年の時点では、2012年度末の1000兆円超えは、間違いないと思われていていましたが、政府短期証券が思ったほど増加せず、なんとか991兆円でこらえることができたようです。
残高の内訳をみると、国債が821兆4741億円、借入金が54兆8593億円、政府短期証券が115兆2677億円となっています。
そして、この借金総額を、今年4月1日時点の人口推計で割ると、国民一人当たりの借金残高は、“約779万円”となります。
もちろん、赤ちゃんや子供、高齢者の方も入っての数字です。
いよいよもって、大変な数字となってきました。
※毎年思うのですが、資産運用もこれだけ着実に増えてくれれば、苦労はしないんですが。。。
今後、消費税が8%、10%になったとしても、借金が減っていくわけではありませんが、まずは、国の歳出と歳入のバランスをとることが重要なのは言うまでもありません。
そして、最終的には、景気を良くして徐々に債務を減少させていく。
まっとうな方法は、これしかありません。
そのためには、株価や不動産価格の上昇による「資産増」の効果も必要ではありますが、根本的には、“企業のビジネスモデル”や“個人の強み”を見つめなおして、各社、各自が成長していける分野を見つけていくしかありません。
日常生活の中では、なかなか考える時間もとれないと思いますが、たまには一人でどこかに引きこもって、1、2時間、思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。
それでは、今週もよき週末となりますように!
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