将来矯正歯科を専攻するにあたり

こんにちは。むつみデンタルクリニックの倉田です。

私は一般歯科をメインにしていますが、矯正治療も行っています。妻は矯正専門医なので多少はアドバイスできるかと思います。

矯正治療は非常に難しい分野ですから、「ある程度はできるようになりたい」という考えでは患者さんに迷惑をかけるのがオチです。自分がどの程度の症例まで治すことができるかというのは実際に深く学び、さまざまな症例を診ていかなければなりません。

矯正専門でおこなっていくのであれば専門医の資格はあるべきです。ただし、学会によっては条件が非常に厳しく、大学に残っていないと取れない資格も多いですね。

矯正治療は一人の患者を診終わるまでに数年かかりますから、一通り身につくまでには10年以上の年月がかかります。私は一般歯科を行いつつ、毎月30人ほどの矯正患者を10年間診ていますが、同じ年月矯正一本で仕事をしてきた専門医の妻の足元にも及びません。

一般歯科を行いつつ、ちょっとは矯正もかじりたい!という気持ちであれば、開業後に矯正の専門医を月に一度バイトで来てもらった方がいいかと思います。
矯正にしろインプラントにしろ、「ちょっとかじった程度」のドクターが非常に多いのが現状です。ただ、そういったドクターは技術も経験もないために必ず問題をおこします。

「餅は餅屋」ではないですが、専門にするというのはそれほど大変なことなのです。

冷たい言い方をしましたが、いつでも相談には乗ります。こちらでも直接メールでも結構ですよ。

千葉県松戸市 歯科 むつみデンタルクリニック

歯HOO!ブログ〜松戸市の歯医者さん〜

こんにちは,東京都立川市ひるま矯正歯科の晝間康明です.

私は,父が1978年に矯正専門医院として開業し,二代目として矯正専門で治療を行っております.しかし,医院としては矯正歯科治療と関連して必要なウ蝕と歯周病の治療,予防を一般歯科担当医,歯科衛生士と連携して行っております.
また,症例によっては連携する口腔外科医,歯周病専門医と連携して治療を行っております.

大学の矯正歯科治療に関する講義や実習を受けてみるとお分かりになるかと思いますが,大学時代に学ぶ矯正歯科治療では小児の部分的な矯正治療がなんとなく理解できる程度で,実際の臨床ができるようになるにはほど遠いものです.そのような状況で卒業後に開業医などに勤務して臨床を学ぼうとしても,現在の不況や保険歯科診療の現実的な問題により薄利多売の保険診療に忙殺され,もきちんと臨床論文を読んで世界標準の矯正治療を行うことは現実的に難しいものです.

また,一般歯科治療についても多岐に渡るため各分野において治療の質を高く維持する事は多大な努力と時間が必要となります.

そのような状況で,一般歯科治療と矯正を行う事はどちらの治療も質の低いものとなる可能性が高くなります.

こんにちわ、kou1218さん。歯科医師の金田竜典です。
質問にお答えします。

大学院に行かなくても矯正治療を勉強することは可能だと思います。
しかし、矯正治療を学ぶためには矯正専門医院もしくは、
矯正専門医在中の一般歯科医院が良いと思われます。
やはり矯正治療は1症例が2〜2年半かかり、経過を診ていかなければ
治療の流れを把握するのは難しいと思います。
認定医がないと矯正治療をしてはいけないことはないですが
現在、矯正専門医は取得するのが一般的になりつつあります。