主人は、10年ほど前よりうつ病で内服薬を飲み続けています。2年半前に結婚し、うつ病に対し、二人で立ち向かっています。
主人は内服薬のためか性欲はあまりなく、性行為もうまくいきません。
主人のうつ病が安定することが先決なのですが…私も35歳という年齢であり、妊娠できるのか不安や焦りもあります。主人には、プレッシャーになるので、何も言えずにいます。自分に、何が最優先なのか考えなさいと言い聞かせながらグッとこらえるのみです。
内服薬の調整はどのようなタイミングで行えばよいのでしょうか?主治医へ相談すべきでしょうか?
yuさん ( 大分県 / 女性 / 35歳 )
回答:2件
先ずはご主人のうつ病改善が先決・食生活のチェックも
うつ病になると神経伝達を司るセロトニンの活性が低下し、意欲や気力が衰えるのはもちろん、性欲も減少する傾向があります。もちろん個人差は大きいのですが、うつ病にかかった場合には性欲の低下とも絡んで、子作りをどうするかが一つの大きな課題となります。
それだけでなく薬の影響も無視できません。抗うつ剤は上記のセロトニンの活性を何とか高めようとするのですが、副作用として情緒の不安定や肝機能障害などが伴います。それがひいては生殖能力を低下させかねません。
従って夫婦でうつ病に立ち向かうというスタンスをとる場合、先ずはうつ病そのものを改善させることが最優先となります。うつ病がある程度改善してきてから子作りについて話し合った方が、お互いにストレスが少ないと思われます。
確かに35歳という年齢を考えると、早く子供がほしいというお気持ちも分かります。しかしここで焦ってしまい、ご主人に無言のプレッシャーがかかっては、良くなるものも良くならない危険性があります。
薬の副作用を考えると、一日でも早く薬を減らしたいと考えがちですが、あまりに拙速に減薬しては、反動でうつ症状が悪化することがありますので、慎重な対応が求められます。やはり主治医とよく話し合いながら調整していくべきです。
薬を減らしながら、うつ病を改善させる方法はないものか。一つの切り口が「栄養」です。最近、米国などで注目される研究成果の一つとして、うつ病などの精神疾患の原因の一つは「栄養バランスの乱れ」だという捉え方があります。
うつ病患者に共通した特徴として、食生活の乱れがあるという観察結果があります。それによると、糖質の過剰と、対照的なアミノ酸、ビタミン、ミネラルの不足により、セロトニンに代表される神経伝達物質が不足し、うつ病を誘発するというのです。従って、先ずは食生活や栄養バランスに課題がないかをチェックすることが大切ではないかと考えられます。
回答専門家
- 吉野 真人
- (東京都 / 医師)
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長江 信和
心理カウンセラー
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【ご自分の希望も大切に】
2年半以上の長い間、お二人でうつ病に立ち向かっていらっしゃるのですね。色々と苦労がおありかと思いますが、堪え忍んでいらっしゃるのでしょう。お子さんのことも、ご主人の病状と、ご自分のご希望との間で、葛藤を抱えておられるように見えます。yuさんは、非常に献身的な方ですね。
それでも、ご自分を犠牲にする生き方は、つらいことでしょう。うつ病でも、お子さんが生まれる方は、いらっしゃいます。ご主人も、性欲が全くない、というわけではないようですので、お互いの希望を話し合いながら、自然な営みを心がけていただくのがよろしいかと思います。
ただし、妊娠・出産に対しては、ご主人の主治医にアドバイスを求めた方がよろしいでしょう。お子さんを持つことは、ご夫婦にとって、大きなライフ・イベントになりますし、これまでの夫婦関係を一変させることになります。先々のことを具体的に見据えながら、今後の夫婦関係についてお決めいただくことが重要になるかと思います。
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