私は60歳、夫は65歳、結婚33年になる夫婦です。
いまだに夫が夫婦関係を求めてくるのですが、
私としては家族としてしか、もはや見ることができないので、
その度に断っています。
しかし、夫はたいていお酒が入っている時が多いこともあり、
受け入れられないとわかると、床をドンドンたたいたり、
何度もしつこく罵ったりします。
普段から夫は鬱の傾向があり、すぐにイライラします。
通院を勧めているのですが、その話をすると絶対に行かない、
死んだ方がましだ!と怒り出し、手のつけようがありません。
長年連れ添っているので、このまま夫を傷つけない感じで、
上手く夫婦関係を断るにはどのようにすればよろしいでしょうか?
里佳子さん ( 埼玉県 / 女性 / 60歳 )
回答:1件
長江 信和
心理カウンセラー
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【思いやりのある関係】
ご主人から夫婦関係を求められても、まったく気乗りしない状態なのでしょうか?夫婦関係を避けるためには、お相手をその気にさせない工夫が必要になるかもしれません。普段から、お化粧をしない、だらしない格好をする、早めに就寝する・・・。いわゆる女性らしい振る舞いを避ければ、ご主人から求められる頻度は少なくなるでしょう。もっとも、奥様を女性と見ているご主人からすれば、残念なことでしょうし、不満が募ることかもしれません。ご主人の欲求を完全に断りながら、ご夫婦の関係を良好に保つのは、至難の業のように思われます。
高齢期のご夫婦にとって、性的な関係は、決して無視できるものではありません。ある調査(荒木ら, 2000)によると、配偶者との関係において、性交渉や愛撫を求める女性は、年齢に応じて減少していました(60代前半50%、60代後半35%、70代前半16%)。しかし、男性の過半数は、依然として性交渉や愛撫を希望していました(60代前半74%、60代後半53%、70代前半53%)。閉経後の女性は、精神的な愛情を求める傾向がいっそう強まりますが、男性の場合は、性的な関係を求める傾向が継続するのです。愛情が満たされないという点では、精神的な愛情が得られない女性も、性的な満足が得られない男性も、同じようにつらく感じられるのでしょうね。
中高年以降の夫婦関係では、愛情に関する男女差を理解しながら、お互いを尊重することが大切です。お酒が嫌なときには、はっきりと伝えましょう。性交痛がある場合は、潤滑剤を使うこともできます。また、性行為に至らなくても、肌のふれあいで、お互いに満足できることもあります。お互いの気持ちを正直にやりとりしながら、これからも仲良くお過ごしいただきたいと思います。
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