境界例の回復について

境界例ながら、これまでお一人で治療的な努力をされてきたとのこと、とても大変だったことと心よりお見舞い申し上げます。

症状や状態が順調に改善していらっしゃるならば、このまま継続しても良いでしょうが、やはり''不安や抑うつ、対人関係などに苦慮''されていらっしゃるならば、''治療的な援助''を利用されることをお勧め致します。

それには''自助グループ''はもちろん結構ですし、''精神科医や臨床心理士''といった専門家の援助も有用と思います。なかなか「自分」という存在は分りづらく、他者を通して観察・制御していくことが有効です。いわゆる、''セルフモニタリング・マネージメント''といった概念です。また自助グループやデイケアといった場所では同じ悩みを持った方々が''お互い認め合い助け合う''ことができますのでお勧めいたします。

そして今後の対人関係・社会参加ですが、ご自身がこのまま自信を取り戻してやっていけると思えるならば、そうして頂けると良いでしょう。また心機一転、新天地を求めるのも良いかもしれません。いずれにしても、その時の''ご本人の気持ち''によりますので、自助グループや治療者との関わりの中で''時間をかけて検討''されていってはいかがでしょう。どうぞ宜しくお願い致します。

茅野 分 （銀座泰明クリニック）

自分の力で回復に努められたということに敬意を表したいと思います。基本的に薬ではどうこうできることではないので、正しいやり方ですし。
? 自助グループに入るとなると、おそらく他メンバーはあなたよりも年下が多いはずです。１０代も多いでしょうし、症状的にもたいへんな人が多いでしょうから、あなたが相談役や聴き役になるかもしれません。まずはそれを承知しておくことですね。
ただし、同じようなメンタリティの人を知り、比較することは、参考になるし、癒しにもなると思います。それから、そういう人たちの相談役を無理なく上手に果たせるようなら、大したものです。今の自分の状態をはかるにはいいことかもしれません。

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今の場所でがんばることに賛成です。
しかし、先入観を持っている人たちの中で、失地回復することは容易ではありません。１００の努力をして１０くらいが報われるものだと思っていてください。もっとも一般的に言っても、人間関係とはそんなものなんですが。
要するに、時間がかかり、忍耐を要するということで、その覚悟が必要ということです。そういうふうに、腐らずにがんばっていけば、必ずあなたを受けいれ、理解する人が増えていきます。
もしも、いくらやっても受けいれられなかったら、それこそがんばる価値のない職場であり、人たちです。そのときは職場を変えましょう。（ファイト！♪ 中島みゆき風に）