外資系企業でリファレンスを依頼されました。

リファレンスを、本人の承諾を得てとるというのは、違法とは言い難いと思います。
(本人の許可なくとったりしたらいけませんが。)

普通は、その方がどのような環境であればよりお力を発揮されるか、どんなことを得意とされていたか、アドバイスをするとすればどんなことか、などについてお訊ねするものです。まったくその方の能力と関係ないことを調査するわけではないはずです。
ですから、できればその方の働きぶりを知っている方に依頼できるのが望ましいのです。

現在のご事情から、どうしても誰にも頼めない場合(現職が1社目であって、まだ誰にも言えないなど)であれば、応募されている企業にそのように相談してみてはいかがでしょうか。

リファレンスは、通常は、最終面接まで進み、ほぼ内定状態になった場合に、念のために、前職の関係者に応募者の仕事ぶりなどを確認しようとするプロセスで、面接評価の裏づけをとるプロセスであると思います。リファレンスをお願いする相手を応募者が指名できますので、サポートしてくれる方を選べば良いのですが、確かに、現職の方で、内緒で転職活動をしている場合は、現職の上司にはお願いしにくいと思います。

希望退職制度などに沿って、退職することが決まっていれば、上司もサポートしてくれると思いますが、そうでない場合、転職されると困るような状況では、対応が異なることも考えられます。転職歴があれば、現職の前の会社の関係者にお願いすることで応募企業の了解を得られる可能性がありますので、相談されたら良いと思います。

尚、リファレンスは、上司でなくても、取引先や、仕事上関連した他部門の方でも上司と同レベル以上に仕事上の関わりが深い方であれば、可能かと思いますので、応募企業に相談の上、信頼できる方を探されると良いと思います。リファレンスをお願いする場合は、事前にその方に相談しておくことも大切です。

リファレンスを要求するケースは、外資系企業でも、最近は少ないように思います。リファレンスをお願いする相手を指名してほしいと協力依頼をされているわけですので、労働基準監督署に相談されても解決にはならないと思います。どうしてもリファレンスをお願いできる適切な方がいない場合は、正直に応募企業に実情を説明して相談するしかありません。

トモタ様
初めてお答えを致します。Chikuma HumanResource.instの竹間と申します。私は、前職で人材開発事業や人事総務を統括する立場で働いておりました。その当時、お辞めになられた方が、同業他社にご転職される際に度々リファレンスをとその会社の人事の方や、人材紹介会社の方からお問い合わせがありました。それは、欧米では会社への信頼性(本人の)や役割の信ぴょう性を取る習慣があり極普通の現象です。普通の人事の方は、リコメンドする事が多いです。私の経験では、このリファレンスは合格に結びつく非常に効果的な側面があると確信しています。

確かに、日本と言う国では「非常識」なことかも知れません。即ち、違法ではありません。堂々とされて良いのではないでしょうか?しかし、通常は最終段階で内定が出るところでリファレンスを取る会社が殆どです。最終的には個人の判断となるのではないでしょうか?それもトモタ様のご判断です。リファレンスを取るなんてナンセンスと思ったのであれば、御縁を無くすことも良いと思います。しかし、入社したい会社だとすれば、受けられても良いと思います。弊社では、コンサルティングをさせて頂く際に、個人情報保護方針の説明をする際にリファレンスの意味も御教えし、理解して頂いてから企業を受けて頂いております。

リファレンスが、自社の社員から取れなければ、直接本人に、「以前一緒に仕事をされていた方に、お話を伺いたいのですが」と聞いてもいい。ただこの場合は、本人からその人に「問い合わせがいくかもしれないのでよろしく」と事前に話がいくこともある。また、リファレンスは、本人が転職の経験が無い場合などは取れないことも多い上、個人情報保護の観点からも情報の集め方や扱い方には細心の注意が必要である。(有る会社の人事担当者コメント)


どうしてもご納得がいかない点があればご連絡下さいませ。他の方法もご伝授します。

chikuma@k-chi.com