対象:住宅設計・構造
外壁に使うシーリングに耐久性のあるものを探していて、クボタのスーパーKMEWシールという商品があることを知りました。
部分補修はあるものの、30年程の耐久性があるとのことなんですが実際の効果はどうなんでしょうか?
工務店に使いたい旨を伝えたのですが、「標準のものを使って、それをやり替えるときにスーパーKMEWシールに変えらたらいいと思います。」と言われました。
それだと5年ほどで足場を組んでの費用がかかるので、最初からスーパーKMEWシールを使いたいのですが、カタログにあるような効果は実際に期待できるのかが気になります。
性能評価の都合で、変更するなら週明けに返事をしなければいけません。
ご存知の方がいらっしゃれば、教えて下さい。
ほのほのさん ( 大阪府 / 女性 / 32歳 )
回答:1件

野平 史彦
建築家
2
シールが切れても安全な納まりになっているか?
ほのほの様
外壁に使われるシールとのことですが、サイディングのジョイント部やサッシ廻りに使われるのでしょうか?
クボタのスーパーKMEWシールは新しい商品なので、30年の耐久性があるのか否か、まだ誰も経験した事がないので、実際のところは分かりません。
ただ、これはシーリング材としては最も耐久性のある変成シリコン系(低モジュラス)のもので、他の変成シリコン系のシーリング材と比較した実証実験結果が示されているので、これまでのシーリング材より耐久性があるのかもしれません。
おっしゃる様に、確かに耐久性のないシーリングをやり替えるために足場を組むことを考えたら、実際の工事より仮設工事の方がお金がかかってしまうので、それなら耐久性のあるものを使いたい、というお気持ちはよく分かります。
しかし、本来、シールが切れたらすぐにそこから漏水してしまう、というものではありません。
通常、外壁通気層が設けられ、もし、外壁から中に雨水が侵入しても、通気層内の透湿防水シート面を伝わって、下の土台水切り部分から自然に排水される納まりになっている筈です。
設計者としては、「シールは切れるもの」という前提でディティールを作っていますので、考えてみれば私共の設計した家で、シールを打ち直した家はありません。我が家もよく見ると、結構、シールが切れている箇所があります。でも、そのままです。それで、特に支障はありません。
工務店に「シールが切れても漏水の心配がない納まりになっているか?」確認してみては如何でしょう。そうなっていないとしたら、危ない工務店です。
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評価・お礼

ほのほのさん
そうなんですね。シールの打ち直しって実際はあまりないことなんですね。
また、すぐに漏水とかはないと聞いて安心しました。
工務店で使うシーリングも10年は保障されるそうなので、そちらで施工してもらうことにしました。
お忙しい時間を使って、ご回答頂きありがとうございました。とても参考になりました。
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