対象:住宅設計・構造
現在、マイホームの建築を計画中です。LDに吹抜け+大開口のガラス戸(壁面ほぼ全面)を設置することで、開放的で明るい家を希望しています。予定している敷地は、西側道路(幅4m)で間口9.5m奥行14mと東西に長く、南北に隣家が立っています。現在は東側は隣家の庭になっており、採光も十分取れる状況にあります。しかし西側にLDを作れば庭が広く確保でき、駐車スペースの確保にも繋がるので良いかなぁと思うのですが、夏場の西日の影響が不安です。やはり開口部は東面にすべきなのでしょうか?
補足
2008/12/02 02:15たくさんのアドバイスありがとうございます。どちらを開口にするにしても一長一短あるものなんだなと勉強させていただいております。
投稿後、西日がどの程度のものなのか確認するため、16時頃現地を訪れてみたのですが、西側道路を挟んだ向かいの家の陰になって、この時刻においてはさほど西日は気にならない状態でした。但し、現状の現地には西側間口ぎりぎりに古い平屋が建っており、仮に東側に寄せて2階建てを立てた場合はどの程度のものなのか、夏場はどうなのかは不明です。
かすぴさん ( 愛媛県 / 男性 / 36歳 )
回答:5件
開口部だけでなくバランスよく計画することも大切
かすぴさん、はじめまして。
design studio bAOBabの鈴木と申します。
正確な立地条件が定かでないので適切なアドバイスになるかわかりませんが、一年を通して西日がどれだけ気になる期間があるかを考えれば、開口部の外側に日射遮蔽となる部材、例えばルーバーなどをデザイン的に取入れたり、ガラスを遮熱高断熱ガラスを採用することによって熱を伝えにくくさせたりすることもできると思います。ただコストもかかる話になりますので今、考えられている総予算の中でバランス良くコスト配分を行なう必要があります。
また部屋内に例えば障子やカーテン、ブラインドといったものを併用しても熱を遮断しながら開放的で明るい空間ができると思います。
ただやはり開口部は夏は熱が入り、冬は熱が逃げて行く場所なので、立地条件に合わせた家の断熱、気密、換気を考えながら開口部の設計を行なっていくのがよいと思います。
基本的にどちらがよいというよりもかすぴさんが住みたい空間ができる方をまずは選択し、そのあとで今相談されている方に技術的アドバイスやコストバランスを検討し、決めていくのが良いでしょう。
バランスよく計画することが大切です。
少しでも御参考いただけたら幸いです。
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本田 明
工務店
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西側はちょっと・・・
私だったら、西側の大開口はお勧めしません。
危惧されているように、そのようなプランのLDKなら特に
結局は、夏の西日対策に苦慮されるようなきがします。
間取りが四角くなれば、東側に空地をとり
そちらに開口ということになりますし、
9.5mの敷地の巾があれば、
細長く建物を建てて、南側に空地をとり、
南側の大開口もありかなという考え方のありかなとも思います。
補足
L型のプランもありかな、とも思いました。
森岡 篤
建築家
-
快適なプライベートな庭
かすぴさんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡です。
LDに吹抜け+大開口のガラス戸の開放的な家、すばらしいですね。
2つの観点からお話ししたいと思います。
1つは、夏場の日照です。
夏は、太陽高度が高くなり南中時は鉛直に近くなりますが、日の出、日の入は同じように水平方向です。
東、西は方向は異なりますが、日照のコントロールのしにくさは変わりません。
しかし、気温のピークは午後になることから、西日はより厳しいです。
日照コントロールは、水平に近い日射となるので、庇は役に立たず、ブラインド、特に外側のものが有効です。
もう一つ(これが重要)は、道路-庭-LDの関係です。
LDに大開口を設けるのは、庭とLDをつなげ、一体にしたいからですよね。
西側のLDでは、道路境界の塀や植栽の形によりますが、LDは庭に開放と同時に、道路にも開放されやすくなります。
玄関に導入するアプローチからも、LDは開放されます。
アメリカの住宅の、フロントヤード的な庭となります。
道路からの視線が気になって、LDのブラインドを閉じてしまう=せっかくつなげた庭とLDを切る、ようになってはもったいないと思います。
東側のLDの場合は、庭は道路側から見えにくい、プライベートな庭=バックヤード的な庭となります。
道路境界は、塀や植栽で閉じる必要がありません。
東側隣地境界は植栽等を施すにしても、不特定多数の視線を気にすることなく、LDを開放的にし庭とつなげることができます。
LDと庭を一体として(庭も居住空間として)、家族や親しい人と快適に過ごす空間をつくることができます。
この点について、私のサイトに詳しく述べていますので、よろしければ参照下さい。
http://archi.partita.jp/12naigai.html
特に、後者の理由から、東側にLDをつくることをお勧めします。
参考にしていただけたら幸です。
安井 正
建築家
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周辺環境をよく読みこんで
大きな開口部をどの向きにとるか、
LDの居心地を決める重要な決断ですね。
周辺環境をよく読みこんで設計したいところです。
西側の4m道路をはさんだお向かいにも隣家があると
その位置によっては夏場の夕方の日照をかなりさえぎってくれることがあります。
冬至のころの日の沈む方向と、夏至のころの方向とではかなり違います。
秋から冬に掛けて夕暮れ時の光は
上手く取り込むと、とても雰囲気がいいものです。
だから、なにかがなんでも西日をワルモノに考える必要はないと思います。
西側に落葉樹を植えたり、へちまなどのツル性の植物を植えるなどして
夏の厳しい日差しをさえぎりながら、冬には光をとりこめる・・・、
なんて方法もあります。
また、大きな開口は隣家からの視線も大事な検討ポイントですね。
いろんなことを考慮に入れて開口部を考える。
これは設計者の腕の見せ所です。
横山 彰人
建築家
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開口の向き
以前私も同じような敷地に設計しました。 現状が分かりませんので的確なアドバイスはできませんが、西側に開口を取った方がいいと思います。
現在東側が空いていても、何年か先建て替えも十分考えられます。その事を考えて設計することが大切です。 横山彰人
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