対象:住宅設計・構造
森岡 篤
建築家
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快適なプライベートな庭
かすぴさんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡です。
LDに吹抜け+大開口のガラス戸の開放的な家、すばらしいですね。
2つの観点からお話ししたいと思います。
1つは、夏場の日照です。
夏は、太陽高度が高くなり南中時は鉛直に近くなりますが、日の出、日の入は同じように水平方向です。
東、西は方向は異なりますが、日照のコントロールのしにくさは変わりません。
しかし、気温のピークは午後になることから、西日はより厳しいです。
日照コントロールは、水平に近い日射となるので、庇は役に立たず、ブラインド、特に外側のものが有効です。
もう一つ(これが重要)は、道路-庭-LDの関係です。
LDに大開口を設けるのは、庭とLDをつなげ、一体にしたいからですよね。
西側のLDでは、道路境界の塀や植栽の形によりますが、LDは庭に開放と同時に、道路にも開放されやすくなります。
玄関に導入するアプローチからも、LDは開放されます。
アメリカの住宅の、フロントヤード的な庭となります。
道路からの視線が気になって、LDのブラインドを閉じてしまう=せっかくつなげた庭とLDを切る、ようになってはもったいないと思います。
東側のLDの場合は、庭は道路側から見えにくい、プライベートな庭=バックヤード的な庭となります。
道路境界は、塀や植栽で閉じる必要がありません。
東側隣地境界は植栽等を施すにしても、不特定多数の視線を気にすることなく、LDを開放的にし庭とつなげることができます。
LDと庭を一体として(庭も居住空間として)、家族や親しい人と快適に過ごす空間をつくることができます。
この点について、私のサイトに詳しく述べていますので、よろしければ参照下さい。
http://archi.partita.jp/12naigai.html
特に、後者の理由から、東側にLDをつくることをお勧めします。
参考にしていただけたら幸です。
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