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対象:住宅設計・構造

建替え時の擁壁の構造確認

住宅・不動産 住宅設計・構造 2008/11/12 22:48

道路面がコンクリートブロック壁(最大11段)の中古住宅に住んでいます。敷地地盤は道路から0.8〜1.6m高くなっていて、ブロックの4〜8段目まで土圧がかかっています。建物の傷みが激しいため、建替えを予定しています。新築に当たっては擁壁の直しが必要とのことですが、費用が足りません。次のような方法は適用可能でしょうか。
?市の特例で土留めとしてブロック3段、のり面30度以下ならよいそうですが、既設のブロック上部を切断する方法ではこの基準に適合しますか。例えばブロックを5段程度残して、ブロックに接する土は3段目までにし、地盤高までは30度の勾配でのり面を整形する方法はどうでしょうか。見た目ではらみなどは見あたりません。
?裏の空き地(青地)との段差は、0.6〜1m程低くなっています。現在ブロック壁ですが、H鋼(H−100程度)杭とコンクリート版による土留めは利用可能ですか。
?建替え前に隣接地(更地)を合筆したら、そちらの敷地の擁壁も直しの確認が必要になりますか。

ヒロタさん ( 神奈川県 / 男性 / 50歳 )

回答:2件

本田 明

本田 明
工務店

- good

原則的には&実務的には

2008/11/16 22:31 詳細リンク
(4.0)

あまりレスが付かないようなのでとりあえず書いて見ます。
他の設計者の方と意見が分かれるかもしれませんし、
その地域の実情もわかりませんので、
他に回答が出てくればそちらの方を参考にして下さい。

A.原則的には、お勧めできる方法ではありません。
擁壁に対する考え方は、
Q&Aのhttp://profile.allabout.co.jp/ask/qa_detail.php/23712
にありますので、ご覧下さい。

B.実務的には
「市の特例で土留めとしてブロック3段、のり面30度以下ならよい」
というのは、中々実情と原理双方をにらんだ、
実情を勘案した、大岡裁きのような、基準だと思いました。
ここまで位ならしょうがない最高限度という感じです。
宅地造成する開発業者の設計がこれでOKとはならないと思いますが、
自宅の敷地を少し直している場合や、昔からある敷地では、
これくらいは大目に見てもいいかな、という感じです。

そういう私見を元にしてみると以下のようなお答えになります。

1.についてはOKのようなきがします、
但し切ったブロックの天端から水が浸透しないようにちゃんと
モルタル等で補修すべだと思います。
2.については良くわかりません。
一般的には既製品のL型擁壁が良いように思うのですが・・・
3.については、合筆することと建築基準法の敷地を一つにすることとは
全くまったく別の次元の話です。
合筆する前の敷地とその上に立つ建物とが建築基準法上合法であれば、
合筆しようとする場所は、基準法上の敷地として加える必要はありません。
そのことは、合筆しようがしまいが、建築基準法的には関係のないことです。
但し、「建築基準法上関係のないこと」と、
その敷地が安全であるかどうかということは、別の問題です。
いくら資金がないといっても
建物の下の地盤が崩れれば元も子もありません。

ご質問の内容は、
お近くの、ちゃんとしたの構造を知っておられる方に
現地を確認していただいて、調査もしないと
答えの出ないような問題だと思います。

評価・お礼

ヒロタさん

詳しくご回答頂きありがとうございました。私もブロックでやりたいという訳ではありません。参考Q&Aに「既製品のL型擁壁が、コスト的には最も安い」とありましたので、そちらも考えてみたいと思います。

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森岡 篤

森岡 篤
建築家

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現状は大変危険

2008/11/17 10:36 詳細リンク
(4.0)

ヒロタさんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡と申します。

土はとてもやっかいです。
地質により性格が全く異なり、状況によっても変わります。

そこそこ良質の関東ローム層では、2m位垂直に切っても自立安定していたりもするのですが、大雨や地震が起きると突如不安定となり崩れてしまいます。

擁壁の材料に関わらず、ある程度以上の高さの擁壁は、断面がL形形状とし、基礎の上の土の重量で地盤段差を安定させます。

コンクリートブロック(CB)は、擁壁としての曲げ強度が不足で、基礎もL形擁壁としての形状強度になっていないので、擁壁には使えません。

私は横浜、鎌倉の仕事が多いのですが、坂が多く、CB製の高い擁壁が多いことは知っています。
本田さんと同意見ですが、市は、本来CBの擁壁自体好ましくないけれど、やむを得ず3段までとしたのでしょう。

3段目まで残し土をすき取るのは、安全面では現状よりずっと良いです。
しかし、1.6m部分で高さ1m、巾≒1.7m取ると庭の使い勝手にかなり影響が出ますね。

もし現状地盤で擁壁を作るとすると、
・既製品プレコンL形擁壁
・RC(鉄筋コンクリート)擁壁
・型枠CB擁壁
が考えられます。

どれも、基本的にはL形形状は同じなので、土工事は余り変わりません。

既製品はRCより安いですが、段差1~1.6mと道路が傾斜しているようで、傾斜にうまく適合できるかどうか。

型枠CBというのは、強度の高いCBを型枠代わりに使うもので、構造的には一般のCBよりRC擁壁に近いものですが、RCより安いはずです。

一度価格比較されてはいかがでしょうか。

とりあえず、3段目まですき取り、将来恒久擁壁を設置する案もあるかもしれません。

参考にしていただけたら幸です。

評価・お礼

ヒロタさん

ご回答ありがとうございました。「現状は大変危険」というのは認識しています。風致地区のため、どちらにしても1.5mは建物を後退させますので、まずは自然勾配にしては、と思ったところです。なお「既製品プレコンL形擁壁」「RC擁壁」「型枠CB擁壁」と3つの工法があるとのことですので、検討してみます。参考になりました。

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