対象:住宅設計・構造
回答:9件
アレルギー体質の方は要注意です
シックハウスの原因は建築材料や家具以外にもダニやカビなど複合した原因で、さまざまな症状が発症します。
参考HP シックハウス診断士協会 http://www.sicklife.jp/about_sickhouse.html#01
新築工事時に使用される材料などを一般の方がチェックされてもわからないと思いますので、「シックハウス診断士」等へ設計時や施工時に依頼されるのも一つです。
建ててしまったあとに症状が発症した場合、「ベイクアウト法」という方法をとることがあります。
室温を高温に上げることにより、建材などに含まれる化学物質の揮発を促進して処置後の揮発を低減させる方法です。しかし、必ずしも一定の効果があるとは限らないのが現状です。
一般の方がファイナンシャルプランナーを勉強されてるように、ご自身がシックハウス予防を研究されることが一番安心かもしれませんね(^^)
回答専門家

- 齋藤 進一
- (埼玉県 / 建築家)
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
医者に外科・内科等があるように、建築士に介護福祉専門家がいてもいいと思いませんか?人生100年時代を迎えた今、子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅など終の棲家まで、ライフステージを考えた安心して暮らせる機能的な住まいを一緒に創りましょう
換気の大切さ
伊藤朱子アトリエの伊藤です。
シックハウス対策はすごく難しい問題ですね。
実際、アレルギー反応をどれくらい化学物質の量で引き起こすのか
個人差がありますし、皆さんがおしゃっているように家具なども含めて
完全に化学物質が含まれない材料だけで住宅を構成することは難しいと思います。
ですから、化学物質の少ない材料を選び、そして何よりも換気をすることを
おすすめしたいと思います。
また、新築物件は化学物質が空気中に多く含まれていることが多いので
窓を開けて換気が出来る季節に入居するのも一つの方法です。
入居の季節が冬であると、なかなか窓を開けて換気をすることができず
アレルギーを引き起こす場合があります。
ご参考までに。
回答専門家

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住まい手としても心掛けましょう
シックハウス対策は法律化されて4年経ちますが、まだまだ不十分な内容です。
建築側の対策もさることながらどれだけ気を付けながら生活できるかだと思います。
家具やカーテン、カーペット、タバコ、芳香剤、消臭剤などシックハウスは様々な要因によって引き起こされる症状なので、個々人によって対策を考えなければいけないでしょう。
法律で規制されている物質以外に反応することもあるので、すべてカバーするのは実際は難しいといってよいと思います。
つまり、建物が法律を遵守して建てられても症状が出る場合があるし、建物以外の原因も考えられるということです。したがって、少なくとも住まい手自身もある程度自己防衛的な手段や知識といったものが必要になります。
しかし症状の重い化学物質過敏症の方にとっては深刻な問題です。もっと化学物質に詳しい専門の人に相談された方が良いかと思います。
ところで私の場合、実際に設計を行なう前にシックハウス症候群にかんする簡単なアンケートとシックハウス症候群についてアナウンスしてます。幸いにも今まではアレルギーはもっていても日常生活は問題ない方ばかりで良かったのですが、できるだけ自然素材を多く用いて、通風を考える様に設計しています。しかし自然素材を使っても安心はできません。なるべく換気をしてもらうようにお願いします。
あとは換気扇のフィルターの掃除なども忘れずにお願いしてます。
やっぱり換気のために窓を開けるというのではなく、思わず窓を開けて外の空気を吸いたくなる、そんな住まいを考えていきたいですね。
回答専門家

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天然素材を使えば体に良いとは限らない!!
無添加住宅 の 秋田です。
シックハウスには、''アレルギー系''と''神経系''と二分されますが、化学物質を体に溜まって発症するのは、神経系です。
アレルギー系は抗菌などの建材が多くなってきているので、体の表面にある善玉菌を殺し、免疫が低下してしまうことによるもので、アトピー性皮膚炎や花粉症の方が多くなってきています。"きれい好きのご家庭は要注意"です。
法律では''ホルムアルデヒドが悪者扱い''されていますが、神経系の場合、ホルムアルデヒドのような水溶性のものではなく、脂溶性つまり油にしか溶けないものが、体に溜まるので危険なのです。ベンゼン環を含む化学物質が特に要注意です。人によって溜まる器の大きさは違いますが、小さい人は化学物質過敏症になり、一旦発症すると、天然素材でも反応します。汗のかかない人は要注意です。
例えば、杉やヒノキのような木から出る成分は中枢神経に反応し、体に発症します。このような建材を室内に使っている家はたくさんありますが、大きな間違いをしています。木も自分の体を守る為に防虫成分を体外に発したりします。構造材のように隠れたところに使いましょう。私たちは内装に使う木材も世界中探して、安全なものを採用しています。
基本的に''無機物''を選ぶと良いでしょう。無機物とはガラス、石、しっくい、アルミ、鉄などで、木は有機物です。有機物は基本的に外部に対して何らかの物質を発します。
私は昔から生物や植物学を学んでいたので、これらを判別することが出来ました。
回答専門家

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中村 雅子
建築家
-
告示対象外を選ぶコト

森岡 篤
建築家
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家具に注意
パルティータ建築工房の森岡です。
平成15年の法規改正で、いわゆるシックハウス対策の規制が行われるようになり、常時換気、及び、使用材料に規制を行うことになりました。
今では、あたりまえのように法規上最高ランクの☆☆☆☆(フォースター)の材料が使われていることと思います。
自然素材などを用いて、よりグレードを上げるのも一つの方法と思います。
問題は、家具など、室内に持ち込む物に有害物質が含まれているかどうかです。
家具には何の規制もなく、ホルムアルデヒドなどの有害物質が含まれているものも相当数あるとの報告があります。
家本体には厳しい規制を行っていても、持ち込んだ家具が有害物質を放出していたら、意味がありません。
家具などの有害物質を調べるには、メーカーによっては表示していることもあるかもしれませんが、一般的にわかりませんので、個々に測定するしか方法がありません。
一度シックハウス症候群の症状を経験した方は、非常に微量の物質でも再発するといいます。
このような場合は、家だけでなく、持ち込むさまざまな家具・什器も含めチェックする必要があるでしょう。

敷浪 一哉
建築家
-
建材だけを気にしても・・・
シックハウス対策・・・。
今の時勢において、例えばホルムアルデヒドなどの物質を全く含まないような完全な住宅というのを作ろうと思っても本当に難しいです。というくらい、何かしらの化学物質が含まれた材料が溢れています。
また、他の方も述べている通り、家具やカーテンのほうが、建材よりも相当多い物質が含まれている商品が多いですので、建材だけに気を配ったところで満足してしまってもだめなのです。
そう言われるとお先真っ暗のように聞こえるでしょうが、同じ量の建材を使った場合でも、家の風通しや生活の仕方などで、空気中の物質の量は全然違ってきます。実はそういうことのほうが大事で、材料を気にすることはもちろんですが、それをこもらせないような設計をしてあげることが大切なのです。
もう一つ、建材をどんなにがんばっても、カビが生えたりしてしまう場合があります。実はそういうもののほうが、シックハウスを引き起こす要因としては大きくて、いくら自然素材を使っていても、ジメジメしていてカビが生えていて、それが家の中を浮遊している状態であれば症状はでてしまうでしょう。
ということで、材料の選定は重要ですが、それで満足してはいけない。
むしろ、汚い空気が部屋の中にこもってしまうことを防ぐほうが大事じゃないかな と僕は思います。
まずはご自身が反応してしまう物質の種類を特定しましょう。

青木 恵美子
建築家
-
換気が一番!!
実は、ちょうど一年前シックハウス対策にかなりナーバスなクライアントの家を設計いたしました。実際にアレルギーの方がいるというのではなく、国立研究所のお勤めで化学物質専門のお仕事をされている方で、私よりはるかにその道には詳しい方でしたので、相当に大変でした。(苦笑)
その家は、木造スケルトンリフォームでした。
その時の私の経験をお話します。
使われている材料の化学データはすべて提出しました。
シックハウス対策で対象になっている化学物質はホルムアルデヒドとVOCですが、実は他にもあります。
勿論 自然素材で創ることができればベストです。しかしコストがかかりますし制約もあります。この家では、面積の大きい壁は珪藻土を採用しましたが、床は冬の寒さを解消したい(断熱材の入っていない家でしたので。。)ということで床暖房をいれたい!が第一条件の為、☆☆☆☆商品のフローリング採用。床暖房用の無垢材フローリングは高価であること、暖房時生じる隙は否めないので断念。
また、どの程度シックハウスの影響があるかわからないから、データとともに他の対策を考えてくれ! と言われ「ベイクアウト」を提案しました。ベイクアウトは一度に高温にして化学物質の促進を早めるという、言わば家を蒸す状態にしてしまうのです。しかし、これを行うと建具など反りが生じ思ったほどの効果がないことも判明し、中止!
建物は天然素材や☆☆☆☆商品使っても、後から入る家具やカーテン、生活雑貨に意外とホルムアルデヒドは多いのです。
以前放映されたNHKの番組で調査した結果、それは明らかでした。それと押入れの奥のジメジメした場所が多いそうです。
''最終結論は、有効な素材を使って建物を創り、換気を心がけることです!''
しかし、今の建物 高気密高断熱とうたいながら、24時間換気という相反することを同時に行っているのです。
何を優先したいのかは、最終的には住む人の考えでしょう。。

鈴木 克彦
建築家
-
まずはご自身の化学物質に対する感覚を知りましょう
他の方も書いている通り、ホルマリン等の基準が最高等級(F☆☆☆☆)の建材のみを使っても、絶対安全とは言い切れません。
実際、F☆☆☆☆の建材のみで家を建てても、完成してお客様に引き渡し直前(当然家は閉め切られています)、用事があってそのお宅に入ると、目がチカチカします。
ですから私は、特に小さいお子さんがいらっしゃる場合は、自然素材100%の漆喰や塗料・ワックスをお勧めしますが、コストが上がるのも意実です。
そして、微量のホルマリンで健康を害す人が居る反面、ホルマリン等がきつくても、何ともない人も大勢居るというのも意実です。
雨の日に、ホームセンターの合板売り場に行ってみましょう。
何とも言えない臭い、あれがホルマリンをはじめとする、揮発性有機化合物の臭いです。
不快に感じなければ換気だけでも大丈夫なのかも知れませんね。
ちなみに、新建材に頼らない家造り、コラムでもご紹介していますが、「伝統工法板倉造り工法の家」を只今建設中です。
宜しければこちらでご覧下さい。
(現在のポイント:-pt)
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