対象:心の病気・カウンセリング
自分の行動がよく分からないような状態になっています。やりたくもないのに無性にそれをしなければいけないという気持ちになるのです。
ぼんやりとしているとき、不意に急になにかをやりたくなることがあります。けれどわたしがやりたいと言う訳ではなく、何故か「やらなきゃ」という気持ちになるのです。例えば、運転中の父の首を無性に絞めたくなったり、夜に家から出てそのままふらふら出歩いたり、など、やりたいと思っているわけではないのにやってしまうのを必死で抑えています。
何故そんな風に思ったのかと聞かれても全く私には分からないのです。わたしがどうしてそれをしたのかと訊かれてもわたしにだって分かりません。
わたしだってやりたくなかったし、急に、やらなきゃという誰かに命令されたかのような風に感じるのです。また、何かをしているときに頭の中で正反対の考えが浮かんできて、もう一人の誰かがいるような気持ちに陥っています。意思が二つ分かれてしまっているような感じです。
解離性人格障害と不安障害だと病院では判断されましたが、これと関係あるのでしょうか?
沙耶さん ( 熊本県 / 女性 / 16歳 )
回答:1件
自我障害
「自分の行動がよく分からない、誰かに命令されたかのような、もう一人の誰かがいるような」状態に陥っているとのこと、心よりお見舞い申し上げます。
ご提示の症状は''自我障害''が考えられます。これは、自分と他人との心理的な境界があいまいになり、自分の行動や思考・感情が外部から操られる(させられ体験、作為体験)、考える内容が外部にもれ伝わる(自我漏洩症状)などを生じます。
これらは、解離性障害や不安障害などもさることながら、主に''内因性''(脳の機能性、ミクロな障害)の精神疾患により生じると考えられています。つきましては主治医とよくご相談し、診断・治療を進められることをお勧め致します。症状や病気について詳しくは私の恩師、濱田秀伯先生による''「精神医学エッセンス」''をお勧め致します。どうぞお大事にして下さい。
茅野 分(銀座泰明クリニック)
回答専門家
- 茅野 分
- (東京都 / 精神科医(精神保健指定医、精神科専門医))
- 銀座泰明クリニック 院長
東京・銀座の心療内科・精神科、夜間・土曜も診療しております。
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