統合失調症の兄弟への遺伝について

彼のお兄様が統合失調症で、彼も発症しないかご心配とのこと、心よりお見舞い申し上げます。

ご提示の同胞発症率１０％という数字は統計上の数字で必ずしも彼にその危険性があるとは限りません。しかも彼は既に３０歳となり男性の好発年齢である''１０代後半〜２０代前半''を過ぎています。発症の可能性はかなり低く、万が一、発症されても軽症でしょう。

つきましてはそれ程のご心配はなさらずに、ご交際していただけると幸いです。統合失調症に関してはすまいるナビゲーターがとても詳しいのでご参照ください。どうぞ宜しくお願い致します。

茅野 分（銀座泰明クリニック）

確かに遺伝的要素は存在しますし、兄弟で発症する場合も少なくありません。
発症の確立の問題になりますが、彼の親、その兄弟で発症された方がいれば発症する確率も上がります。
しかし、発症したとしても今の年齢であれば、社会的な適応も良いでしょうし、早めに対処できると思います。
４人兄弟の内、一人が発症しても他の人は大学院を出て博士号を取ったり、会社を起こして大きな会社で社長をしている例もあります。
ですので、発症する確立がどうのと気になるとおもいますが、もし発症しても今はとても良い薬もあります。
あとは、あなた次第です。
たとえ重大な病気で手術しても助からない確率は９９％であっても１％大丈夫なら、そのほうに考えて結婚するという方もいます。
発症するかどうか、確立はどうかとかあまり考えないようにしてください。統合失調症にならないとは確定できませんが、発症しない可能性も強いこと、だからといって別れても良いとおもうのかどうか、キチンと現実を考えて行動してください。