対象:インテリアコーディネート
はじめまして、お世話になります。
現在新築建売の建築中なのですが、リビングの床の色で迷って迷って困っています。
北向きの土地でリビングが北に面しています。
北側は窓が多くついてはいるのですが、明るさは期待してはいけないと思っています。
なので床は明るめの色の方がいいとわかってはいるのですが、家具がウォルナット系などダークめのものが多いのと、主人が濃い色を希望していたのでショールームで見てチェリー色を一応希望しました。
ですが帰ってからやっぱり暗くなるのではないかとまた悩んでしまっています。
もう一方で迷っていたのがメープルで、主人がボーリング場みたいだし安っぽく見えるのがちょっと、というのもわからなくはないんですが、やっぱり明るさが気になります。
ショールーム方はチェリーでも暗いってことはないですよ、と言われましたが本当かな?と少し疑問に思ってしまっています。
なにかアドバイスがいただけたら嬉しいのですが、どうぞよろしくお願いします!
さいさんさん ( 大阪府 / 女性 / 32歳 )
回答:1件
北向きのリビングで明るく過ごすには
東京多摩地域で建築設計に携わっている大沼と申します。
北向きの土地に北向きのリビングとは、敷地の個性を見ず、売れるからと南面信仰に迎合して無理やり南向きにリビングを配した不自然な建売が氾濫している現在、とても意欲的な事例だなと感じました。
家具がダーク系多しということから、とりあえず床の色にチェリー系をお選びになったことですが、例え北向きリビングだとしても、部屋全体の調和からは適切なように感じます。
問題は明るさ。さいさんは、北向きは窓が多くとも明るさは期待できないとの前提でいらっしゃいますが、意外と、南向きでも暗くて日中から照明を付けざるを得ないリビングが多数あります。南窓廻りだけは陽が当たって明るいが部屋奥に届かず、むしろ部屋内で明暗が極端になってしまい、部屋奥の暗さ感を補うため日中から照明が欠かせないという状態です。実は住んで明るいと感じるのは窓際の直射ではなく、部屋内の均質な明るさであることにご留意ください。南向きのリビングも、曇りや雨の日は北向きと明るさは大差ありません。建築士との家造りでは、部屋奥まで柔らかい拡散光をどう導くかが大事にしています。
北向きの部屋で明るく過ごすには、壁や天井を白めにして反射と拡散で部屋奥まで光が届くよう図る、レースのカーテンすら閉めずとも過ごせるよう庭の造りを工夫してプライバシーの確保を図る、などの点に心を配ったほうが効果的となりましょう。
以上、多少なりともご参考になれば幸いです。
評価・お礼
さいさんさん
2016/08/07 23:45アドバイスいただきありがとうございました。
初めてのマイホームでナイーブになっていましたが、大沼さんにご回答いただき、色々と納得して自分なりの落ち着きどころが見えた感じがします。
壁紙などもこれから選んでいくので参考にさせて頂きます。
本当にありがとうございました!
回答専門家
- 大沼 徹
- (東京都 / 建築家)
- 大沼建築・環境計画事務所 主宰
人の思いと土地の個性を結んだ、オンリーワンの環境づくり
土地は本来、ひとつひとつ固有の個性を持っています。その個性を求められている用途と結びつけ、周辺環境と呼応した、その土地ならではの空間/環境づくりをめざします。
(現在のポイント:-pt)
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