対象:住宅設計・構造
回答:1件
中舎 重之
建築家
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無垢材と集成材
木造住宅での構造材を、どちらかに統一する事はNGです。
無垢材は水が染み込む外回りと、水回りには欠かせない材料です。
簡単に言うと水に強いのが特徴です。
無垢材を保存するには、完全乾燥か、貯木場で水に付けて置くのが一番です。
古代ローマで建設された、水に浸かった杭が2000年後の現在でも現役です。
集成材は、逆に水には弱く室内側にしか使えません。
ちなみに、ベニヤ(合板)を道路に敷くと、水を吸い込んで、
日成らずしてブヨブヨになります。
「適材適所」の四文字熟語は、本来建築用語です。
蛇足ですが、当方のコラム: 「強い家造り」構造編 を参考に一読して下さい。
2015.4.20 中舎重之 Fax:046-263-9324
評価・お礼
けむしちゃんさん
2015/04/21 07:59有難うございました。参考になりました。コラムも読ませていただきます。
中舎 重之
2015/04/21 09:01評価をいただき、有難う御座います。
木造住宅は、関連する施工の業種も多く、
材料も構造材から仕上げ材まで多岐に亘ります。
それにも拘わらず、木造に携わる人々は、
体系的な学問や技術を学ぶ場を有して居ません。
工務店の皆さんは、独学と経験で学んでいます。
独学と経験のみですので、その分、視野が狭くなります。
同じ事は、設計事務所の人々にも当て嵌まります。
木造住宅の建設を依頼する場合は、
工務店でも、設計事務所でも、
木造住宅のベテランで、仕事に意欲を持った技術者を捜して下さい。
お客様に対して、耳触りの良い話をする営業マンのタイプはNGですよ。
お客様も大事ですが、建設する建物にも愛着と思い入れを持つ技術者こそ大事です。
2015.4.21 中舎重之
(現在のポイント:-pt)
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