働くことへの恐怖心

こんにちは。聴心館 国府谷です。なすびいためさん，職歴がない状態でこれから就活に挑もうとしている，その時の不安でいたたまれない，一人前の社会人になれるかどうかと考えると不安になる。そんなお気持ち，お察しします。

聴心館では，精神医学や脳神経科学をベースに認知行動療法を中心とするカウンセリングをしています（医師法における診断・治療行為は致しません）。表面に出ている気持ちだけでなく，もう少し内面に入って考えてみませんか？

なすびいためさんの文面を見ていて，支援企業への不安や働く現実から目を背けたいという思いが述べられていますが，それはどこから出てきたのでしょうか？大学卒業時に就活をせずに，資格学校が終わるまで延ばしたのは，根本に何があるのでしょうか？

実際の所，なすびいためさんの内側に，自分についての自信のなさがあるのではありませんか？それが，能力に関することなのか，性格に関することなのか，どこの部分に対する自信のなさなのかは，この文面からだけではわかりませんが，そういったことに起因しているのではないかと思います。

頭では「働かなくてはいけないこと、状況は切迫詰まっていること」はわかっている。でも，気持ちは不安や恐れを感じている。これは，どちらも表面に出た症状とも言えるものです。だれでも，未知の確信できないことには，不安や恐れを感じます。これは，自然な反応です。感じて良いのです。問題は，そこから，どんな考え方や行動をとるかなのです。感情に引きづられて行動すると，苦しくなっていくのです。

なすびいためさんの，逃げたいというのは，気持ち・感情そのものではなく，こうした考え方に該当します。今まで，大卒時に就活を延ばしたことも，研修を逃げ出したかったことも，あるいは，人生のいろいろな局面でしてきた行動にも，いつもこの「逃げ」のパターンだったのではないでしょうか。

問題や課題に直面するとき，そこから逃げようとすると，逆に課題や問題は，あなたをどこまでも襲ってきます。そんな時の唯一の方法，それは，問題・課題に立ち向かってしまうと言うことなのです。結果を出す必要はありません。結果は後からついてきます。結果を意識すると，逆に上手くいかないのです。チャレンジする心で，失敗しても良いという気持ちで，立ち向かう姿勢が一番大切なのです。姿勢が大事と言うことです。

なすびいためさんご自身は，緻密に考えることができる方なのではないかと思います。「親に金銭的に迷惑をかけた」とか，「職歴がない」とご自身が意識されているというのは，何も考えていない人間ではないと言うことです。そうした緻密な面があるというのは，とてもすばらしいことです。自分の誇れることとして意識して下さい。今は，それが裏目に出て，緻密な面が気持ちや考え方を縮こませてしまっていますが。

なすびいためさん，どうでしょう。チャレンジしてみるという発想になれるでしょうか。それが，不安から逃れる方法になります。いつでも応援していますよ。チャレンジしてみて下さい。良い結果が出ることを祈っています。ではまた。