対象:イメージコンサルティング
スキンケアカウンセラーの松原さんに伺います。
この間は日焼けの回答ありがとうございました!
またお聞きしたいのですが、顔に出来たシミはどうにかなりますか?
頬から目尻に増えてきた気がするのでよろしくお願いします。
タカロロさん ( 岐阜県 / 男性 / 32歳 )
回答:1件
松原 好克
スキンケアカウンセラー/美容液研究家
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シミはできる前に予防する!徹底シミ対策3原則!
タカロロさん、こんにちは。
スキンケアカウンセラーの松原です。
二回目のご質問、誠にありがとうございます。
最近は男性でもシミを気にする人が増えてきました。
シミは肌の悩みの中でも、シワ・たるみ・毛穴と並んで常に上位に位置しています。
情報化時代を迎え、世の中には様々なシミ関連情報が飛び交っておりまして、混沌とした状況になっています。
まず結論から申し上げますと、残念ながら目に見える形で現れたシミは、スキンケアや化粧品で消すことはできません。
大変ショックかと思いますが、これが現実です。
どうしても消したいならば、美容皮膚科でのレーザー治療やピーリング治療で取り除くことになります。
シミがあたかも消えるようなニュアンスの化粧品をよく見かけますが、シミというのは色素が沈着して完成してしまった皮膚の一部です。つまり、構造そのものが変化してしまっているため、化粧品ではどうにもなりません。
しかし、多くの人は化粧品の謳い文句や一風変わった美容テクニックに踊らされて、次から次へと美白化粧品やケアを変えていくのが特徴です。
まずは、「シミを何とかしたい…」この概念を転換することから始めましょう!
できあがってしまったシミは消せませんが、化粧品で予防としての機能は十分あります。
つまり、「これ以上シミを増やしたくない」「シミの進行を極力抑えたい」「シミができる前に防ぎたい」これがスキンケアの最大の役目だということを強く意識して下さい。
シミにもいろいろと種類があります。
最もポピュラーなのが、いわゆる長年浴び続けた紫外線や加齢によってできるシミ(老人性色素斑)です。
他には、女性ホルモンの影響でできる肝斑・遺伝性が強い雀卵斑(そばかす)・傷やニキビ後の炎症跡、たたいたり擦ったりする刺激によってできる炎症性色素沈着などがあります。
ここでは、シミの大部分を占め、多くの人を悩ます「老人性色素斑」について解説させていただきます。
肌老化の60%~80%は光(紫外線)によるものだと言われています。
皮膚は、生まれてからの紫外線の量を感知しており、蓄積量が多いほど当然シミが早くできやすくなります。
わかりやすく説明しますと、肌には紫外線を溜め込む貯蔵庫が備わっていると思ってください。
一度吸収されてしまった紫外線の感知量を消すことはできないため、浴び続けた紫外線が長い年月をかけて少しずつ貯まっていき、いっぱいになって溢れだすとシミができ始めるのです。
若い時に日焼けが好きだった人や紫外線対策を行っていなかった人は、20代後半~シミに要注意です。
ここからがシミ対策ケアになります。
1.シミの原因になる紫外線を防御する
日焼け止め化粧品で、肌に吸収される紫外線を防ぐこと。
(日焼け止め化粧品の最適な選び方にもコツがあり、こちらは説明が長くなって規定文字内で書ききれないため、よろしければ直接ご連絡いただくか、別途Q&Aのスレッド投稿をお願い致します)
2.シミの元になるメラニンの生成を防ぐ美白化粧品を取り入れる
美白対策化粧品の多くが、メラノサイトに存在する「シミを作れ!」と指示を出すチロシナーゼを抑制して、シミの元になるメラニンを阻害します。
美白化粧品の選び方としては、医薬部外品(薬用化粧品)に認定されているものが堅いです。
有効な美白成分は、ビタミンC誘導体、アルブチン、カモミラET、トラネキサム酸、ルシノール、エナジーシグナルAMP、D-メラノ、プラセンタエキスなど。
(いずれも厚生労働省が医薬部外品の有効成分として認可)
他には、グラブリジン、ハイドロキノンなども良いでしょう。
3.抑制しきれなかったメラニン色素を排泄するピーリングを取り入れる
美容皮膚科では、「ケミカルピーリング」と呼ばれ、シミ・シワ・ニキビなどの治療に活用されており、若返りを促進する治療として人気があります。
ご自宅でできるホームピーリングも近年登場しており、当然クリニックや美容皮膚科で受けるものよりも強度は弱めですが、継続的に行うことでシミ対策が可能です。
ピーリングの仕組みとしては、歳を重ねるごとに角質が厚くなり肌の代謝を阻害するため、適度に古い角質を取り去ることで、皮膚のサイクルを活発にしてメラニン色素の排泄を促がす美容法です。
最後にまとめますと、シミの原点である「紫外線を防御する」、シミの元になる「メラニンを抑制する」、抑制しきれなかった「メラニンの排泄を促がす」、この3点が現在のスキンケアでできる最高のシミ対策です。
しかし、これらのケアを完璧に行っていても、一生シミができない人はいません。
体の老化とともに肌も老化していますので、30代になったらシミの一つや二つは必ずできてきます。
冒頭でも申し上げましたように、いかにシミの量産を防ぐか、シミの進行を最大限に遅らせることができるか、それを理解すればシミは怖い存在ではなくなります。
補足になりますが、シミやシワに関する化粧品の膨大表現が多いため、消費者は過度な期待を抱いてしまいます。
医薬部外品と呼ばれる国(厚生労働省)の認可を受けた化粧品ですら、シミは予防しか謳えず、できてしまったシミを消す表現は許されていません。
国(厚生労働省)は、様々なデータや観点から化粧品の規制(薬事法)をしていますが、この根拠はまぎれもない事実ですので、コスメ会社や美容家の謳い文句に惑わされず、的確な美容成分が配合された化粧品選びが10年後のシミの量を左右するカギになると言えるでしょう。
以上になりますが、タカロロさんも今の現状を受け入れて、今後いかにシミを増やさないようにするかを観点にしたスキンケアを心がけてくださいね。
ご不明な点はお気軽にご質問くださいませ。
ありがとうございました。
評価・お礼
タカロロさん
2014/05/11 15:49こんにちは。
分かりやすい返答ありがとうございました!
やはり出来てしまったシミはレイザーしか取れないんですねf^_^;)
これ以上増えないように教えてもらった方法でケアします。
ありがとうございました。
またよろしくお願いしますm(_ _)m
松原 好克
2014/05/12 10:44タカロロさん、こんにちは。
ご返信ありがとうございます。
シミを取るエステサロンもあるようですが、しっかりとした治療形式をお望みなら美容皮膚科にご相談されたほうが良いでしょう。
化粧品やテクニックによるシミ・シワ・たるみなどの違法な謳い表現の氾濫により、多くの人が惑わされています。
厚生労働省もそろそろ厳しい取り締まりを始めるのではないか…と思っております。
老化によって現れた肌の悩みを、毎日の手入れで逆戻りさせることは、時計の針を逆戻りさせることに等しいのです。
いかに肌老化の進行を緩やかにするかを意識したスキンケアが、最終的に周りと差をつけることになります。
これからも、スキンケアにおいて疑問点が出てまいりましたら、些細なことでも結構ですので、いつでもお気軽にご質問して下さい。
ありがとうございました。
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