対象:住宅設計・構造
前後に自然崖のある中古物件の購入を検討しております。
建物は築39年の軽量鉄骨です。
広い庭と日照が気に入っているのですが、
おそらく将来の建て替え時に擁壁造成が必要な物件です。
擁壁にかかる金額の目安についてアドバイスをお願いいたします。
土地はほぼ正方形で面積は480平米です。
家の正面:角度45°、高さ5.2m、距離20mの崖(下部50cmほどにモルタル)
家の裏手:角度65°、高さ5.5m、距離20mの崖(擁壁なし、崖の上に建物なし)
39年前の書類を見ると「土質は関東ローム硬質粘土。切土により造成。現在は安定した状態」とあります。
建て替え時、擁壁にかける費用をなるべく押さえたいのですが、
特に裏の崖は、ロックネット工法などの落石防止網工で対応可能なのでしょうか。
(防災工事費用は市が2分の1助成してくれます)
専門家の皆様方のご意見を是非とも伺いたく存じますので、
何卒よろしくお願いいたします。
decemmmberさん ( 神奈川県 / 男性 / 33歳 )
回答:1件
崖の近辺の建築
こんにちは、decemmmberさん。
横浜駅のそばで事務所を開いている建築家です。
横浜、神奈川では山が多いのでこのような条件で家を建てる事は多いです。
擁壁を築造する費用に関しては諸条件あるのでなんとも言えません。
ただ、擁壁を作らなくても良い条件というのはあります。
崖の上に建てる場合、「安息角」と言いますが、崖の下端から一定の角度(30度もしくは35度が多いです/行政と土質による)で線を引いてその線以下の深さに基礎を造れば良いという条件があります。
この場合の基礎は深基礎だったり、地下室であったり、地盤改良用の杭でも構いません。杭は鋼管杭以外にも柱状改良でもOKです。
そうする事により崖に負担をかけない建築ができるという理由です。
これは崖の上に建てる場合ですが、裏手の崖というのは上がってる崖でしょうか?ひな壇型の敷地のように思われますが。
崖の下に家を建てる場合は、一定の距離を離すかそこに面した壁をコンクリートで造る、もしくはコンクリート等の流れ止めを造る必要があります。
その造り方の基準は神奈川県条例等で詳細に指示されています。
何れにしても、安全性を考えた建築の方法を専門家に相談する必要があります。
もし、ご心配でしたら詳しい資料を見せていただければアドバイスいたします。
<あーす・わーくす http://office-ew.com>
回答専門家
- 小松原 敬
- (神奈川県 / 建築家)
- 一級建築士事務所 オフィス・アースワークス 代表
富士北山の木で家を建てませんか
富士の裾野で育った産地直送の天然乾燥無垢材を使って、エコで健康的な家造りをしませんか。無垢材対応金物工法・特殊ビスによる5倍耐力壁で、耐震等級3でありながら風と光が通る大開口をもつパッシブデザインの家がリーズナブルに建てられます。
小松原 敬が提供する商品・サービス
専門的な知識をもって計画しましょう
天然乾燥の地域木材で耐震等級3がとれる木材を産地直送で使用
(現在のポイント:1pt)
このQ&Aに類似したQ&A