最近思い出した事があるので

こんにちは。カウンセリングセンター聴心館 国府谷です。精神医学や脳神経科学をベースに認知行動療法を中心とするカウンセリングをしています（医師法における診断・治療行為は致しません）。

ナシロさん，いろいろな物に感情移入してしまう，そんな自分が気になると言うことですね。お気持ちお察しします。

ナシロさんは，とても優しい人なのでしょうね。まわりの物に対しても，人間と同じように感情を感じてしまう。それ感じる自分をどうして良いかわからなくなってしまう。これは，体質の問題と言うよりも，人間性の問題と言えます。

物にも魂があると言われています。決して，言葉を話さない物ですが，意志があると言われています。大切に扱えば，その気持ちを返してくれる。乱暴に扱うと，すぐ壊れてしまったりする。パソコンを共有しているときに，乱暴な人が使うと誤動作したりフリーズするのに，優しい人が使うと，すぐ復旧したり，そんな現象もあります。

そんな感じで，ナシロさんが物の心を感じて，感情移入してしまうのも，あながち悪いこととは言えません。でも，問題はその結果として，自分を大事にしなくなってしまうこと，そこが問題です。

野菜や魚，肉が，自分の命を捧げて，食事になってくれている。でも，おいしく食べてもらえれば本望ですが，おなかいっぱいなのに無理して食べている状態では，本望とは言えません。何故か？ 命を捧げることで，あなたの命をつないでいるのです。ナシロさんが無理に食べて，具合が悪くなれば，命をつなげることにはならない。

人形は，安らぎを与えてくれます。でも，それ以上に感じ取って心の負担になってしまうと，人形も本望ではないでしょう。要するに，ナシロさんが，自分を大切にすることを忘れて感じたり行動することは，ナシロさんが気持ちを込めているその物自身にも，本望ではなくなるのです。

今まで通り，まわりの物を大切にして下さい。それと同じくらいに，自分自身も大切にして欲しいと思います。野菜や肉も「そんなに無理して食べなくて良いよ」，人形も「そんなに気にしなくて良いよ」，きっとそう言っていると思いますよ。

もう少し話をしたいときには，いつでもご相談に応じます。メールなどでお申し込み下さい。優しいナシロさんでいて下さいね。