対象:PCサポート・IT環境
最近、スマホやタブレットが増えてきていますが、セキュリティなど企業で業務に使うときに気をつけたいポイントや、導入した方がよさそうなアプリケーションなどありましたらご教示ください。
iPadがいいのか、Androidがいいのか、それともWindowsの新しいタブレット?がいいのか今後どのようにすべきでしょうか。
現状はWindowsのノートPCで仕事をすることが多いですが、ウィルスバスターを利用していますし、端末の管理もしています。
しかし、今後は業務用のタブレットを家に持ち帰るなどの利用シーンなども考えられますのでその際にどのように社内運用していくべきか、識者のご意見をいただきたいと思って投稿させていただきました。
のぶたろうXさん ( 東京都 / 男性 / 35歳 )
回答:1件

中村 貴彦
ITコンサルタント
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OSのプラットフォーム毎にメリット、デメリットがあります。
のぶたろうX様、はじめまして。
スマートデバイスの企業導入コンサルティングを専門にしております。
ご質問の件ですが、選択するプラットフォームによりそれぞれメリット、デメリットがあります。
細かい話はコンサルティングの領域に入ってしまうので、要点をお伝えします。
■iPad(iOS)
【メリット】
・操作性が圧倒的によい
・普通に使用している(Jail Breakしなければ)のであればマルウエア感染のリスクがない
・ビジネス向けソリューション、アプリが圧倒的に多い
・資料、文書のリファレンス、プレゼンテーション、社外でのメール/Webチェックであれば比較的導入のハードルは高くない
・企業内での活用を想定した機能がiOSに実装されているので、管理が楽。
・セキュリティ設定が容易である。
・OSのアップデートが全iOSに対して一斉に適用される
【デメリット】
・Androidに比べて機能制限できる機能が限られる。
・Appleが規程する仕様以上のデバイス管理はできない
■Android
【メリット】
・技術的な知識があればかなり細かい機能制限をかけることができる。
・デバイスの単価がiPadに比べて安い
【デメリット】
・マルウエアの脅威にさらされやすい(現在スマートデバイスのマルウエア感染のほとんどはAndroid)
・細かいセキュリティ設定に専門的な知識が必要
・操作性がiOS、Windows8(メトロ)と比較してややもっさりしている
・デバイスによって適用されるOSのバージョン、アップデートのタイミングがバラバラなので導入機種と統一しないと管理が難しい
■Windows8
【メリット】
・メトロインターフェイスの操作性がiPadに匹敵するスムースさ
・既存のWindows資産が活用できる可能性が高い
・情報システム部門の立場からするとWindowsのテクノロジーは扱いやすい
【デメリット】
・まだリリース前である(リリースは今秋)
・メトロに最適化されたビジネス向けアプリ、ソリューションが増えるのに時間がかかると予想される
・アプリケーション自体の金額がiOS、Androidに比較して高い
・アプリ、OSのアップデートデータが重い(今後のメトロ向けアプリに関しては未知数)
・情報システム部門としては管理に慣れているWindowsに傾きがちだが、ユーザー部門が導入したいデバイスと異なる場合がある。
ざっとまとめると上記のような感じです。ご参考まで。
補足
スマートデバイスを遠隔で効率よく管理するツールとしてはMDM(モバイル・デバイス・マネジメント)というソリューションがあります。
現在国内で40以上のソリューションがありますが、初期費用が2〜3万、月額の運用費用がデバイス1台あたり200円〜300円程度で、遠隔でセキュリティ設定を操作したり、最悪紛失等難した場合、遠隔でデータ消去が可能です。
Androidを配備する場合はこのMDMの導入を強くオススメします。
評価・お礼

のぶたろうXさん
2012/07/12 11:55詳しい解説、ありがとうございました。
どうやらiPadが様々に充実しており、良いようですね。
ですが、業務でWindowsを使うことが多いので今後の製品の情報にも
注目していきたいと思います。
MDM(モバイル・デバイス・マネジメント)の具体的なご提案もありがとうございました。
またご質問させていただく機会がございましたら、どうぞよろしくお願いいたします。
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