対象:子供の教育・受験
回答:3件

原田 将孝
塾講師
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確かに向き不向きはあります
私は過去に東京の大手塾、個人塾の両方で中学受験生を教えていたことがあるのですが、やはりお子さんの性格によって合ったり合わなかったりというケースをたくさん見てきました。
今から申し上げることは主に東京およびその周辺について当てはまることです。地域や志望校によっては当てはまらない場合もございますので、その点についてはご了承願います。
大手塾は生徒数が多く学力に応じたクラス分けがなされており、テストも頻繁に実施されるため競争意識が身に付きやすいです。また、類題を大量に与えてたくさん解かせるので、とにかく塾の宿題を完璧にこなしていれば自然と伸びていくような仕組みになっています。
ですから、多くの量の宿題をがんばって消化することができ、負けん気の強いお子さんであれば大手塾が最適と言えるでしょう。ただ、そのペースについていけなかったり、競争心を煽られるのが苦手なタイプのお子さんであれば、大手塾だとちょっと厳しいかもしれません。
一方、個人塾はほとんどのところが面倒見の良さを売りにしています。大手ほど競争心を煽ったり大量に類題を与えテストしたりはしないのですが、逆にそういうのが苦手なお子さんに合わせ、マイペースで勉強させてくれます。
個人塾はそれぞれの塾によって指導方針や先生のレベルが全然違うので、もし個人塾をお探しでしたら、いくつか個人塾を回ってみてください。
とりあえず大手に通ってみて、合わなかったから個人塾に切り替えるというケースが多いので、迷っていらっしゃるのであればまずは大手に通ってみるのも手かもしれません。ただ、もし合わなかった場合は早めに切り替えないと手遅れになる場合が多いので、くれぐれもご注意ください。
塾選びは本当に大変ですよね。現代は情報があふれかえっているだけに、ますます何を参考にすればいいのか分かりにくくなっていますね。
お子様にぴったりの塾に出会えるよう、祈っております。

山中 昇
英語講師
-
どちらも良さがあると思うのです
私は、都内の英語専門学校で週末だけ英検1級対策を指導していたことがあります
1月からは、スカイプを使って、全国の人をサポートしていますが、基本はマンツーマンです
専門学校では10-20人くらいのクラスを担当していましたが、全員レベルが違うので、授業で提供する中身が難しいのです
低いレベルに合わせると、良くできる人が退屈します
高いレベルに合わせると、できない人はちんぷんかんぷんです
結論は明らかです
中くらいにあわせるしかないのです
一方、現在やっている個人指導は一人ひとりのレベルに合わせて弱点補強できるので、受講者も私も手ごたえが大きいのです
私が提供する教材はいくつかパターンがありますが、受講生に合わせて組み合わせて使いますし、進度も全員違います
3コマだけ、2-3人の人が一度に受けますが、レベルがほとんど同じなために、切磋琢磨でき刺激になるメリットがあります
でも、3人が限界です
学校に通学するメリットの半分は通学するという行為そのものにあると思います
通学することで勉強意欲を継続できるし、教室には同じ志をもった「戦友」が居て刺激になるのです
つまり、2-3人のレベルが近い人が集まる塾が最強と呼べるかもしれません
補足
私は、スカイプを使って英語学習をサポートしています
基本的に、英検1級を狙う人たちがターゲットです
北海道から九州まで、準1級合格者、TOEIC700点以上の人が集まっています
興味があれば下記を覗いてください
http://www.eiken1kyu.com

岡松 高史
家庭教師
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「大手塾か個人塾か」という二分法は成立しません。
「大手塾か個人塾か」という大きな括りで判断しようとするのは、乱暴な気がします。
というのも、たとえば「大手塾(仮に、全国展開している塾と定義します)」といっても、「本部があって、職員、講師、教材、カリキュラムのすべてをその本部が統括しているケース(資本はひとつと言えます)」もあれば、「各校舎の運営は、個人や本部とは別の組織や会社が運営しているケース(本部と各校舎の運営主体となる個人や組織との関係は、フランチャイザーとフランチャイジーの関係になっています)」もあります。後者の場合はその性格がさらに細かく分かれ、フランチャイジーたる個人や組織は「単に校舎の運営をしているだけ」で、教材はもちろん、職員・講師も本部から供給されているケースもあれば、教材の一部のみを購入しているだけで、それ以外はすべてフランチャイジーたる個人や組織が主体となって運営しているケースもあります。
これまでに挙げたケースのうち、先に挙げたものほどブランドとして統一されたものが各校舎にまで浸透しており、後に行くにしたがって、個人塾的な性格が強くなります。
また、大手とは言えない、つまり、全国展開はしていないが、都道府県、市町村単位で見るといくつかの校舎を展開している「中規模塾」もあります。地域に密着しつつ、個人塾とは異なり、ブランドとしての統一感があります。
個人塾の「色合い」は塾長さんの個性が反映されますから、あらゆる観点から見ても千差万別です。また、先に挙げたように、どこかの組織の提携塾になっているケースもあれば、完全に独立しているケース、これらの「中間」に位置するケースなどがあります。
まとめますと、ひと口に「大手」と言っても、同じ看板を掲げていればどの校舎に行っても同じといえるケースから、校舎ごとに「色合い」や指導内容が異なるケースがあり、大手と個人の間には、「中規模塾」があり、さらに個人塾の性格は多種多様であると言えます。
「ふぅー」というため息が聞こえてきそうですが、事実ため息が出そうなほど「塾は千差万別」です。
ですから、「大手か個人か」ではなく、別の観点から比べてみてはいかがでしょうか。
下の「補足」に、比較するための幾つかの観点を、ご参考までに揚げておきます。
「どんな先生が教えているのか」といったことにのみ目が行きがちですが、その他にチェックしたいことを挙げておきます。
補足
「ひとクラスの人数は何人か」
多い=指導の丁寧さは期待できないが、生徒同士切磋琢磨できる
少ない=自分のポジションがわかりにくいが、指導の丁寧さが期待できる
これらはよく言われることですが、「少ない」と、費用が高くなる、あるいは、指導者の質が低くなる可能性があります。逆に、「多い」と、優秀な指導者の指導をリーズナブルに受けられる可能性があります。質の高い指導者が高い報酬を受け取っており、低い指導者の報酬は低いとは、必ずしも言い切れませんが、一般論としては成り立つと思います。また、個別指導を謳っているものの「同時に2人から5人の生徒を1人の指導者が見る」といったケースも多く、1人あたりの指導時間は指導時間全体の二分の一、五分の一になっていることもあります。
得意教科は大人数で、不得意教科は個別に近い形で、なんてことができれば理想ですが、オプションでそのような対応をしてくれる塾もあります。
「どんな模試が受けられるのか」
模試のデータは、受験では必ず必要になります。その模試のデータが信頼できるものなのかどうかは、塾を比較するために重要な視点になります。
一般的に、受験者が多ければ多いほどデータの信頼性は高くなりますが、全体の受験者は多くても、自分が受験したい学校の志望者の人数が少なければ、信頼度はぐっと下がってしまいます。全国で5桁の受験生が受験する模試でも、自分が受験したい学校の受験予定者が2桁しかいないのであれば、その模試のその学校に関しての合否判定はさほど信頼できません。全体の受験者数は少なくても、自分が受験したい学校の受験予定者はほとんど受験するといった模試の方が信頼度は高くなります。
「どんな教材を使っているのか」
オリジナル教材か、全国スルーの教材か、一見オリジナル教材に見えるものの実は「塾用教材」と呼ばれる汎用品を使用している場合もあります。
「発行部数の多いテキスト」ほど、つまり、人目に触れる機会の多いテキストほど、教材としての完成度は高くなります。批判されることも多いことから、悪問が淘汰されやすいのです。ただ、こうしたテキストに弱点がないわけではありません。「多くの受験生が使用できる」ということは、自分が受験しようとしている学校では、出題されていない問題も含まれている可能性も高くなります。塾で取捨選択してくれるかどうかがポイントになります。
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