建築途中の窓高さ変更について

ご心配のことと存じます。

今回の件については大きな問題はないかと思うのですが、設計図があるということは、工事のチェックを怠り、なおかつ調整しない設計者がいるわけで、やたぞうさまが知りえないいろいろの問題もどこか他にも多く潜んでいるやも知れず、視点を変えると大きな問題のような気もします。

今更ながらですが、設計者の役割や責任は重要なので設計を依頼する前に十分に検討していただく必要があるということですね。


さて、懸案の窓ですが、
まぐさの位置を変えていただくと、それに取り付いている上部の縦枠は寸法が足りなくなるわけで、縦枠も同時に新しいものに変えておいていただいたらいかがでしょうか。

ただ、
私たち建築家は完成した設計図を工事が始まっても、絶えず考え続けています。
２０ｃｍ下がった窓は部屋の中からどのように見えますか？その窓から外はどのように見えますか？実際の生活をシミュレーションしながら、勿論靴を脱いで通常使う人の目の高さで再チェックされたらいかがでしょうか。ソファか椅子かによっても全く異なって見えてきます。

小さな図面上で考えた寸法など実際には適当ではなかったというような場合も多々あります。私ならば、現場に立って、再度考え直し、そのままでいいのか、あるいは１０ｃｍあげた方がいいのか、あるいは３０ｃｍの方がいいのか、はたまた、二つの窓が同じ高さでいいのか、、、、、やはり図面どおりがいいのか、考えるいい機会にすると思います。

焦る必要はないと思われますので、ぜひ、熟慮してみてください。

お役に立てれば幸いです。