対象:住宅設計・構造
回答:1件

土谷 弘
建築家
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小屋裏の面積算定について
土谷一級建築設計事務所の土谷と申します、よろしくお願いいたします。
小屋裏利用の2階建ての壁量計算ですが、どんな工法にもかかわらず1階床面積の1/8以下で、天井高1.4m以下の場合には面積にも階にも関係してきませんが、1/8を超え
1/2以下で天井高1.4m以下の場合には階には算定はされませんが、下の階に小屋裏面積の1/2の部分を加えた面積をを1階床面積として壁量計算をしてきます。
この場合2階建てと成らず平屋の小屋裏使用と成りますがこれ以上の場合には2階建てとして計算をしなくてはいけないことに成ります。
例
1階床面積 100m2 小屋裏面積 50m2 100+(50÷2)=125m2
125m2が1階床面積として壁量計算の対象面積になります。
お気づきかと思いますが、天井高が1.4mを超える場合は、面積に関係なく階として扱いますので壁量計算は必要となります、つまり耐力壁を作るる必要が出てきます。
小屋裏を利用する場合天井高が0.9mを超えない場所は面積としてみませんので、平屋の小屋裏使用と見なされると思いますが、屋根勾配が急で面積が1/2を超える場合は風圧力も大変掛かりますので、小屋裏内部に耐力壁を設けた方が建物の安全のためにも絶対必要だと思います。
在来工法でも、小屋裏に桁いき方向、梁間方向とも小屋筋交いや雲筋交いを入れるのはこのためです。
小屋裏利用の可能性は沢山あります、正しい作り方やアイデアで小屋裏を利用したよりよい建物を作っていただけたらと思います。
評価・お礼

an_aさん
2010/12/19 11:27ありがとうございました。よくわかりました。昔のように小屋裏利用の場合は小屋裏部分の壁量計算が要らないと言うわけにはいかないみたいですね。
(現在のポイント:-pt)
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