人格障害の人との関係の断ち切り方

哲学の道さん

はじめまして、心理カウンセラーの田尻と申します。

ご相談内容を拝見させていただき正直「私なら耐えられないだろうな」と思ってしまいました。
ですから哲学の道さんはとても精神力の強い方なのだと思いました。

> アスペルガーなら付き合い方を失敗するといつか私は殺されると、そう言われましたし、
> パーソナル障害なら自殺されると言われました。

私の知る限り、いずれもその可能性はあっても「確率は非常に低い」はずです。
特にアスペルガーにつきましては、ほんの数例しかないと記憶しています。
ですからその専門家の方々は「その可能性がある」という意味でおっしゃられたのかもしれません。

> どうしたら彼女との関係が断ち切れるのか教えてください。

はい、私の知る限りで幾つか対応策を提示させていただきます。

※いずれも哲学の道さんの（恐らく即座に）関係を絶ちたいというご希望には適わないものでしょうが、もし少しでも苦痛が減るのなら意味があると思えるようでしたら、お試しいただけますでしょうか。

対応策その1：例外を探す
ある心理学の理論によれば、問題は常に生じているとは限らず必ず「例外」がある、つまり「問題が生じない」ときや、たとえ問題が生じてもその「程度が軽い」ときがあると言われています。

そこで提案ですが、これまで（一度でも結構ですから）そのお母様が「いつものようには振舞わなかった」または「いつものような振る舞いでもそれほど苦痛を感じなかった」ときはありませんでしたか？
（ゆっくりと時間をかけて思い出してみてください）

もしそのような時が見つかれば、その時哲学の道さんが「どのようにお母様と関わっていたのか」できるだけ詳しく思い出してみていただけませんか。

そしてお母様との関係がそれほど苦痛でない時に哲学の道さんがしていたことが見つかりましたら、その行為をこれから意識的にどんどん増やしてみてください。
これを続けることで徐々に（時には劇的に）苦痛な出来事が減って行くことが期待できます。

こんにちは。カウンセリングルーム聴心館の国府谷です。
教え子の母親である女性につきまとわれていること，関係を絶ちたいのだけれどもなかなか方法が見つからずに途方に暮れているお気持ち，お察しします。

私共カウンセラーは，医師法との関係で診断・投薬治療はできないこと，また，ご説明いただいた内容だけでは，確かな判断はできないこと，以上をご了解いただいた上で，少しお話ししたいと思います。

お話しいただいた女性の哲学の道さんへの思い込みが強いこと，こちらの状況にはお構いなくお話しされることなどから，統合失調症における「ある種の妄想」があるように見受けられます。具体的には，「統合失調症」そのものではなく，その変形で「妄想性障害」というものがあります。非常に現実的な「ありそうな妄想」をいだき，妄想以外はごく普通の判断や社会生活ができているというものです。「面倒を見る義務がある」といった妄想に，それに近い匂いを感じます。診断的な言い方はできませんのでご了解下さい。

統合失調症的な妄想がある方の場合，相手を妄想の一部と見るか，脅威（敵）としてみるかのどちらかになりやすいようです。「哲学の道さんに面倒を見る義務がある」という時は前者，「無視ですか？」やどくろマークのメールの時には後者のように思われます。

こうしたケースでは，正面切ってシャッタアウトすることは敵対的になりますし，気を遣って親身になることはどんどんエスカレートすることになり，どちらも適切とは言えません。それとなく対応し，時には「お間抜けな」頼りがいのない人間を装いながら，フェードアウトしていくのがひとつの方法と思われます。

私共のカウンセリングルームにも，面識はないのですが，閉館間際になると毎晩定期的に電話してくる統合失調症の方がいます。それなりの対応をしておりますと，数ヶ月連絡がなくなります。また，しばらくすると思い出したようにかかってくるといったことのくり返しですが，徐々に頻度が少なくなっています。

何か事件や実害が出るようでしたら，ある種のストーカー的な対応も可能と思われますが，現実にはそこまでは行かないのではないかと思います。ちょっとやっかいですが，上手にフェイドアウトすれば，そのうちに哲学の道さんを忘れて身近な別の方をあてにするようになると思います。良い結果となるよう願っています。