対象:ペットの医療・健康
RE:猫の目の瞬膜の手術の時期について
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いわゆるネコ風邪とはヘルペスウイルス、カリシウイルスやクラミジアなどによる単独あるいは混合感染症によって肺炎、鼻炎などの呼吸器症状や口腔内(口内炎)、眼(結膜、角膜)、皮膚、生殖器などが障害を受ける病気のことかと思われます。実際に診察しているわけではないので現在の詳しい状況まではわかりませんが、感染初期には癒着を防ぐような頻回の処置等で改善が見込めることもありますが、慢性期には癒着が強固になっていますので、特に視野の狭窄がある場合には手術適用かと思われます。
麻酔に対するリスクですが、一般的に生後3ヶ月齢を過ぎた頃から心臓血管系が発達しだし、ある程度血圧の調節ができるようになってきますので、年齢だけで考えると麻酔のリスクは減ってきていると思われます。ただ麻酔にはその他肝機能、腎機能、血液中の蛋白質濃度や貧血の程度、血小板の量、心肺機能、麻酔時間、さらには獣医師の知識や経験など様々な要素によって影響されますので一概には言えません。体重が少なく体が小さすぎる場合は気管挿管が困難なために気道確保ができない場合もありえますが1.7kgであれば十分可能かと思われます。
例えば現在視野の狭窄によって著しく生活の質が落ちていたり、瞬膜の癒着がこれ以上進行するような状況でなければ麻酔処置を延期して感染などの状態が落ち着くまで待つのも一つの選択肢かと思われます。
かかりつけ医と十分に相談することをお勧めいたします。
評価・お礼
ピッチ さん
詳しい説明をいただき、ありがとうございました。かかりつけ医と相談して、5か月で手術をしました。ほぼ見える状態になり、元気に飛び回っています。麻酔も全く問題なかったようです。
お礼が遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。
今後もよろしくお願いいたします。
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この回答の相談
友人が拾った4か月のメスの子猫を引き取りました。
拾われたときにかかっていたネコ風邪のウィルスのため、両目の瞬膜が癒着していて、よく見えないようです。
病院では、光を感じる程度と言わ… [続きを読む]
ピッチさん (神奈川県/49歳/女性)
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