初期うつ病の可能性・過労や出産後鉄欠乏性貧血あり?
仕事中などにボーっとしてうわの空の状態のことが多く、仕事上のミスが目立つほか、忘れ物が多いなど短期的な記憶の不具合が発生しているようです。心配性という性格上の特徴もあるのでしょうが、実際にボーっとしていたりミスを連発するというのは、性格上だけの問題では済みません。
上記のような現象は、うつ病の初期や自律神経失調症などに典型的にみられる症状です。原因としてはストレスや過労、環境の急激な変化、栄養バランスの破綻、低体温などが挙げられ、診療科としては精神科か心療内科への受診が推奨されます。
これらの診療科では検査・診断の後に薬物を中心とした治療が行なわれます。精神安定剤や抗うつ剤などが投与され、諸症状は薬の効果で大なり小なり軽減します。その結果、一見治ったかのようにみえるまで改善を示す方もいます。
しかしQ&Aやコラムでしばしば指摘してきましたが、薬には症状を軽減させる効果はありますが、病気を根本的に治す力はありません。うつ病を含め病気には「原因」というものがあり、それを除去して自分の内外の環境を改善させることが、何よりも大切です。
そういう観点からすると、今の症状を招いた原因として何か思い当たることはありませんでしょうか。2歳児のお母さんということは、出産を2年前に経験し、現在は子育てと家事、仕事に追われる毎日だと思います。
そうだとすると、一つには忙しさからストレスや過労に陥っている可能性があります。休養や睡眠、ご自分のための時間は確保できているでしょうか。そのような自分自身のための時間をどれだけ確保するかが、健康管理の一つのポイントとなります。
それから忙しさにかまけて食事や栄養バランスが乱れていないか、体温が下がっていないかもチェックポイントです。特に出産の時期を経て貧血や鉄欠乏、ミネラル欠乏に陥っていないでしょうか。鉄の不足は神経機能を低下させイライラや集中力の低下などを招きます。
回答専門家
- 吉野 真人
- ( 東京都 / 医師(精神科) )
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