対象:住宅設計・構造
野平 史彦
建築家
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窓の機能を分けて考える
あさりん様
窓には3つの機能を持った窓がある、とお考え下さい。
即ち、
1)陽光を取り入れる窓
2)風を通す窓(換気する窓)
3)眺める窓
これらはひとつの窓で兼用することもできますが、別々に考えてみることもできます。
四季の中で移り行く田園風景はとても美しいものです。
あなたの敷地で、唯一そんな美しい風景に開けた方角が西側なら、
ぜひ、西側に「眺める窓」を作りましょう。
西側はご存知の様に、夏場の日差しがキツく、太陽高度が低いので庇の長さなどでは対応できず、
通常なら西向きの窓はできるだけ設けない様にするものです。
しかし、それは、どの様に日差しを遮るか、という工夫をすればいいのであって、
例えば、私が以前設計した「田園を眺める家」(写真)では、大きな窓に「外付けのブラインドシャッター」を取り付けました。
日射は外で遮るのが最も効果的で、ブラインド機能で自由に日射を制御できます。
陽光を取り入れる窓は、例えば、南側に庇の付いた高窓(ハイサイドライト)を設けます。
住宅の計画は、平面的なプランニングだけではなく、断面計画(立体的に計画すること)が大切で、以上の様に考えれば、その土地の特性を活かしたとても魅力的な家になるのではないでしょうか?
ご参考まで
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この回答の相談
はじめまして。
現在、土地を購入にあたり かなり悩んでおりますので 専門家の方に相談させていただきたいです。
では よろしくお願いします。
47坪の土地です。第一種低層区域?というところだ… [続きを読む]
あさりんさん (兵庫県/31歳/女性)
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