対象:リフォーム・増改築
森岡 篤
建築家
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部屋が暗い理由
えびみうさんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡です。
ベランダの出が外壁から1mを超えると、建築面積に加算されるため、90cm〜1mのベランダが多いのですが、この寸法ではほとんど物干しにしか使えません。
奥行きを十分取り、部屋として使える位の大きさにすれば、そこでお茶を飲んだり、ちょっとした食事をしたりと、くつろげる快適な庭となり、使い方がぐんと拡がります。
ベランダの奥行が160cm(柱芯から1間でしょうか)というのは、とても良いと思います。
部屋の南側に大きな窓がある場合、外部に半間(90cm)程度の出の庇があると、冬は日差しが部屋の奥まで差し込んで暖かく、夏は太陽が高いため日差しが部屋に入るのを防ぎ、しかも暗さを感じさせません。
しかし、庇の出が160cmとなると深すぎて、部屋が暗くなってしまいます。
ベランダ全面に屋根をかけるのは、えびみうさんが要望されたことなのでしょうか。
奥行きの深いベランダは快適ですが、夏の日差しは強烈なので、日影がほしくなるかもしれません。
私が設計するとすれば、固定庇は半間までで、さらに、テント生地等で、可動のすだれとするか、オーニング(オーニング例)を付けることをお勧めすると思います。
ベランダ東西の壁は、視線を遮りたいというような理由があるのでしょうか。
部屋が暗い最大の理由は、160cm奥行きのベランダ全面に屋根があることで、東西サイドに壁があることで、さらに暗くなっています。
これは設計段階でもわかることだと思いますが、メーカーはどのような対応をしたのでしょう。
物事が決まるのには、いきさつがあるので、結果だけで判断するのは難しいのですが、屋根と両サイドの壁をそのままにして、天窓をつけるのは、話がおかしいと思いますが。
参考にしていただけたら幸です。
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この回答の相談
新築二階の日当たりに悩んでいます。
ベランダの奥行が160cmありますが、ベランダの上に屋根がかかっているために、軒先ははるか先になってしまい、二階の部屋に日差しが入ってきません。さらに… [続きを読む]
えびみうさん (山梨県/37歳/女性)
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