対象:人材育成
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「やりたいこと」の前に考えること
文面を拝見する限り、私からのアドバイスとしては、
今の会社でもう少し頑張られることをお勧めします。
まず、人間関係で悩まれているとのこと。
しかし、もしりるさんのおっしゃる悩みというのが、「上司が厳しい」
「先輩が細かいことまでうるさい」という類のものであれば、
辞める理由としては考えものです。
というのは、人間関係で悩まない仕事や職場はないからです。
まずは、自分がどこにどうツマづいているのか、
具体的なシーンを思い出して検証してみることです。
相手だけでなく、自分の言動についても振り返ってみてください。
そして、辞めるぐらいの覚悟があるのであれば、上司や先輩に
率直に自分の思いや考えをぶつけてみてもよいのでは?
話し合うことで新しい方向性が開けてくることも多いのです。
(もちろん、そうでない場合もありますが…)
次に退職理由についてですが、おっしゃるとおり、
1年で退職というのはどんな理由づけをしても、
一般的な日本の企業(特に大企業)ではマイナスになります。
例えば、同じような候補者が何人かいて、誰を面接に通そうか迷った場合、
職歴が短い人は足切りになります。
これはもう、世の中、そういうシビアなものであるという認識を出発点にされた方が
良いと思います。どんなもっともらしい理由があったとしても、
採用で不利になるのには変わりないと思います。
そう、「1年で退職」という経歴は一生付きまとうのです。
(それでも「やりたいことがある」という場合には、気にすることはないと思いますが)
また「やりたいこと」というのが、現状から逃げるための
無意識の口実であることも多いのです。「逃げ」のスタイルが定着してしまうと、
新天地でも同じようなパターンに陥ります。
(つづきます)
補足
会社を辞める時の理想的な状態があるとすれば、
それは、自分の仕事・職場に心から愛着がもてて、
周囲とも良好な関係を維持できていて、それでも、
なお且つ「やりたいことがある」という時ではないでしょうか。
今、「他にやりたいことがある」という理由づけで、
仕事に身が入らなくなってはいないですか?
そういう姿勢は、周囲には敏感に察知されるものです。
人間関係がうまくいかないというのも、ひょっとしたらりるさんの
そんな姿勢に原因があるのかもしれません。
まず取り組んでいただきたいのは、与えられた仕事はもちろんのこと、
先輩・上司、そしてお客様に対して、誠心誠意、本気で向き合ってみることです。
まず、3か月!
「新人で出来ることが限られている」と思われるかもしれませんが、
たとえば、朝一番、誰よりも早く出社して、窓を開けたり机を拭いたりすることならできると思います。
そして、笑顔で自分から挨拶をするところから、一日をスタートする。
仕事の好き嫌いではなく「自分の立場で役立てることは何か」を考えて行動してみてください。きっと、周りのりるさんを見る目も変わってくると思います。
ご自身の「やりたいこと」を考えるのは、それからでも遅くないのでは、と思いますよ。
以上、いろいろ書かせていただきましたが、何かご参考になれば幸いです。
アクセルイングリッシュ
盛田智也
http://www.accel-english.jp
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