対象:インプラント・歯科口腔外科
山内 浩司
歯科医師
-
インプラントの実績
北島さま(44歳)はじめまして、山内(45歳)と申します。
いかがでしょう、北島様もそろそろ仕事の場などではベテランとは行かないまでも、中堅どころとして評価をされるご年齢ではありませんか。小生もひたすらに前向きに歯医者さんを続けていたら、いつの間にか中堅どころとして評価を受けるようになってしまいました。そしてインプラントの臨床経験年数も十数年余となりました。そこで多少老婆心的な回答を寄せてみようと思います。
いまから15年前のインプラント治療は、一頻り歯周病や歯周外科、噛み合わせや修復捕綴を総合的にこなした上でその上のステップとしてのインプラント治療でした。オクルーザルリコンストラクション(咬合再構築)の名の元に、多くの歯を削るジレンマからインプラント技術によってそのオーバートリートメント(治療のし過ぎ)から開放されたのは、患者さまだけでなく、私歯医者自身も同様でした。歯を繋げず、削り過ぎず、入れ歯ではなく、素晴らしい機能の回復を実現してくれるインプラントに当時の私は興奮さえし、一喜一憂を患者さま方と共に経験してきました。当時は1年にインプラントを50本も植立させていただく事は歯科業界の中でも凄い事だったように記憶しています。何しろ現在の進化してきたインプラントに対して、それ相当の難しさもあり、歯科技工士も特別の勉強が必要で、毎週のように一緒に研修に出かけるような日々でした。。。
・・・ということで、経験年数に対しては一日の長があると思います。
補足
・・・ということで、経験年数に対しては一日の長があると思います。
もちろん現在のインプラントは進歩し、よりシンプルに簡便になってきました。テクニカルエラーを減らす意味では素晴らしい事です。一般にインプラント治療が浸透してきたことで、私のような者でも年間300〜400本も植立させていただく時代にもなりました。
しかし数だけでもないでしょう。歯医者や歯科医院を選ぶ際にはカウンセリングの時の印象や、実際の臨床報告を見せていただくようになさってください。前向きな先生方は、未来のために必ず臨床写真などを大切に保管しています。またインプラントに付帯する設備も有るに越したことがありませんね。
シンプルなインプラントは、適応症を見誤らなければ高確率で成功します。患者さまにおかれましてもシンプルにご自身に合うか合わないかのインスピレーションも大切にしていただければと思います。
(現在のポイント:1pt)
この回答の相談
インプラントの実績でよく、経験何年、挿入数、症例数、成功数とありますが、これはそれぞれ何を意味するのですか? 患者の立場からして大事なのはどの数字なのでしょうか?
北島さん (長野県/44歳/男性)
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A