トイレのしつけについて

まずは、私のコラムシリーズ「脳の反応と行動について」をご覧下さい。それを前提にお話しを進めます。

犬は、いいことが起きればその行動を高めます。嫌なことがなくなるのもその行動を高めます。

排泄はそれ自体、「気持ちいい」、すなわち「いいこと」になります。排泄を我慢していたのであれば「嫌なこと」が無くなるとも言えます。

すなわち、排泄はトイレ以外でさせていることは、トイレ以外で排泄することを学習していると言うことです。

ではどうするか。トイレ以外で排泄させない、トイレでのみ排泄する、ように飼い主が管理監督するだけです。

一番確実なのは、クレートトレーニングをなさることです。犬は自分も体を汚すことを避けようとします。クレートにいる限り排泄を我慢します。

３時間クレート内にいれば３時間分おしっこがたまるわけです。で、トイレに連れて行きます。トイレからでれないようにするために、サークル全体をトイレとするのが確実です。

排泄したらリビングに出してあげる。おしっこしたばかりならしばらくは排泄はしません。
もし、トイレサークルで排泄をしなければ、クレートに戻し成犬なら１時間ほどたってからまたトイレサークルに出します。
さらにトイレサークルで排泄ができたらフードをあげることです。いいことがプラスアルファで起きますので、よりトイレでの排泄を学習させやすくなります。

トイレで排泄しない限りは自由にしないと言うことです。

排泄をトイレでして自由にさせても、
１時間も外にいたのならまたクレートに待機させます。

この繰り返しで、犬はトイレでのみ排泄をし、トイレ以外では排泄しない、という体験を積み重ねます。

トイレトレーニングに関しては、拙書「犬は知的にしつける」[[http://www.amazon.co.jp/gp/product/4902584255/に詳しく記してあります。ぜひご参照下さい。