対象:住宅設計・構造
野平 史彦
建築家
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勿論、庇はあった方がいいですが、、
エドはるこ 様
新築、おめでとうございます。
湘南にモダンなお宅が建ちそうですね?
最近のモダンな住宅は、大きな窓に庇のないものが多く、夏は相当暑いのではないかと心配してしまいます。
昔の日本家屋は深い庇で夏場の太陽の熱を遮り、冬の暖かな日差しを取り入れる、というように、庇は非常に有効なアイテムでした。それは今でも変わりません。
今では庇に代わる方法も色々と考えられますが、モダンな住宅においても、そうした配慮を怠ってはいけません。
さて、その方法のひとつとして、遮熱ガラスを使っている、とのことですが、それが何なのか分かりませんが、一般的にはLow-Eガラスで50%、高遮熱ガラスで60%くらいの熱を遮断する、という事になっていますが、残りは容赦なく室内に入って来るということで、それだけでも夏場は相当暑くなります。通常は、それ+ブラインドなどで対処しているのかもしれません。
東側の朝日は太陽高度が低いので、夏もそれほど暑くないのでは?と思うかもしれませんが、これも相当朝からキツいです。しかし、これは太陽が低いので庇では対処できません。
南の庇、45cmでは、確かに小雨の時に少し開けておけるかもしれませんが、日射対策としては出幅が短すぎるでしょう。
空への眺望を確保し、庇を付けずに日射熱を遮るひとつの方法としては、外付けの電動ルーバーというのがあります。(写真)
これを使えば、90%以上の熱を遮断し、他の相反する要求にも応えられます。
参考にして頂ければ、幸いです。
最後に、建築中に色々と気付かれることがあるかと思いますが、こうした質問はぜひ、あなたの家の設計者にして上げて下さい。
設計者との信頼関係がなければ、あなたの家は決していい家にはなりませんよ。
宜しくお願いします。
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この回答の相談
現在、湘南に自宅を建築中です。
吹抜の窓について質問させてください。
建築中の建物は、ダイニング約7畳が吹抜になっており、天井高が4m強あります。吹抜は建物の東南にあり、南と東にそ… [続きを読む]
困り虫さん (神奈川県/33歳/女性)
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