対象:遺産相続
中村 亨
公認会計士
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相続のためにしておくこと
まず、資金がないために何も相続できないということはありません。
相続税は金銭一時納付が原則であるため、父親から相続する財産にかかる相続税を相続した現金預金では払いきれない場合などには相続の放棄や納税のために財産を処分せざるをえないといった問題が生じることもあります。
今回のケースでは、いわゆる「事業承継」の問題が課題であると思われます。
父がリタイアした後にその会社をどうすべきかの方向性を定めて、事前に対策をすることによりこの問題は解決できると思います。
詳細については会社の概要や父の意思など、具体的なご相談をいただかなければわかりませんが、大きく分けて次の4つの方向性が考えられます。
・親族(相続人)が会社を承継する
・親族以外の従業員などが会社を承継する
・会社を売却する(M&A)
・会社を廃業する(清算)
事業承継は会社の状況や個人の財産、後継者の問題などさまざまな事象がからむ難しい問題です。
上記の選択肢は一般的なものですが、事前対策は早ければ早いほど選択の余地が広がります。逆にいえば時間がないと希望通りの選択ができない場合があるということです。
ぜひお早めに詳細についてご相談されることをお勧めします。
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この回答の相談
父親が60才になるのを目の前にリタイアのことを口にするようになりました。
母とは離婚し、子供は私一人。ちなみに父親は工場を経営しております。
現在私は他社で派遣社員をしており、父の会社を今後… [続きを読む]
popopoさん (愛知県/28歳/女性)
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