名義変更と住宅ローン控除

apple様

お世話様になります。ファイナンシャル・プランナーの大石泉です。
この度は、お問い合わせをありがとうございました。
ご返信が遅くなり申し訳ございませんでした。

単独名義を共有名義にすることで、apple様も住宅ローン控除の対象となるか、とのお問い合わせですね。考慮すべき点がいくつかございますので、ひとつずつ確認していきましょう。

現在、ご主人のみが住宅ローン控除の対象となっていますが、控除可能額と所得税の関係はいかがでしょうか。[控除可能額＞所得税額]となり、控除しきれない金額がありますか。
差額があるなら、それをapple様の所得税の控除に充てたい、と思われるのは当然ですね。差額がなければ、現在のままで十分かと存じます。

住宅ローン控除は10年間にわたり控除されます。ですが、途中でapple様の収入がなくなれば、控除枠はあっても控除されません。こちらはapple家のライフプランを考えなければなりません。

さて、1本の住宅ローン借入れに対し、ご夫婦で住宅ローン控除を受けるには、appleさんが連帯債務者となり住宅ローンに対して持分を持つ必要があります。登記簿上、単独名義から共有名義にすることで、自動的に連帯債務者となるわけではありません。連帯保証人から連帯債務者に変更できるかどうかは金融機関へ確認する必要があります。

次に、諸費用の件です。
辻畑さんの回答にもありましたが、名義の変更は登記手続きの変更となるので、登録免許税等の諸費用が必要です。また、贈与とみなされば、贈与税の課税対象となります。

まずは、借入先の金融機関へ、「夫婦で住宅ローン控除を受けたい」との目的を伝え、連帯債務者への変更の可否を確認ください。その際、諸費用などを試算してもらい、現在のままの場合とのメリットデメリットをご判断ください。

以上でございます。参考にして頂ければ幸いです。
ありがとうございました。