対象:心の病気・カウンセリング
成年後見制度
躁鬱病のお姉様がある男性にだまされ、実家の金品を持ち出されたとのこと、心よりお見舞い申し上げます。お姉様が被害を繰り返さないために''成年後見制度''を検討されてはいかがでしょう。
「認知症,知的障害,精神障害などの理由で判断能力の不十分な方々は,不動産や預貯金などの財産を管理したり,身のまわりの世話のために介護などのサービスや施設への入所に関する契約を結んだり,遺産分割の協議をしたりする必要があっても,自分でこれらのことをするのが難しい場合があります。また,自分に不利益な契約であってもよく判断ができずに契約を結んでしまい,悪徳商法の被害にあうおそれもあります。このような判断能力の不十分な方々を保護し,支援するのが''成年後見制度''です」
「成年後見制度は,大きく分けると,''法定後見制度''と''任意後見制度''の2つがあります。また,法定後見制度は,''「後見」「保佐」「補助」''の3つに分かれており,判断能力(はんだんのうりょく)の程度など本人の事情に応じて制度を選べるようになっています。法定後見制度においては,家庭裁判所によって選ばれた成年後見人等(成年後見人・保佐人・補助人)が,本人の利益を考えながら,本人を代理して契約などの法律行為をしたり,本人が自分で法律行為をするときに同意を与えたり,本人が同意を得ないでした不利益な法律行為を後から取り消したりすることによって,本人を保護・支援します」(法務省、民事局より)
詳しくは主治医とご相談の上、家庭裁判所へ申し立て下さい。医療および司法の力によりお姉様が守られることを期待いたします。どうぞ宜しくお願い致します。
銀座泰明クリニック
回答専門家
- 茅野 分
- ( 東京都 / 医師(精神科) )
- 銀座泰明クリニック 院長
東京・銀座の心療内科・精神科、夜間・土曜も診療しております。
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10年前から躁鬱病を患い、入退院を繰り返している姉がいます。ひょんなことからある男性と知り合い、結婚する運びとなりましたが、その男性が私の実家に同居するようになって以来… [続きを読む]
フサクさん (沖縄県/31歳/女性)
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