対象:住宅設計・構造
賃貸併用住宅を建てるポイント
アネシスプランニングの寺岡と申します。
賃貸住宅の基本は、建築コストを出来るだけかけないで、戸数を多くして賃料を若干高めにすることです。
しかしながら昨今の市場環境から、一定の設備・仕様を必然的に備えていないと入居率が確保できませんし、募集業者も嫌がります。
オートロック、防犯ガラス、玄関ドア二重ロック、インターネットのブロードバンド回線、ガスコンロ付きシステムキッチン、追炊き給湯機、エアコン1台、シャワートイレ、洗髪器付き洗面、など多々ある設備・仕様をつけることになります。
現在では「まだいらないのでは?」と思っていても数年後には当たり前になっているわけで、このあたりをよく見極めて、将来入居率が下がらないように工夫すべきですね。
建物の構造等はおそらく防火・準防火地域でしょうから耐火建築物で考えることになるかと思います。
一般の建築業者のほかに、そこそこのデザインであればハウスメーカーでも可能です。
間取りは1K、1LDKがメインで広さは30〜40平米前後ができると理想的です。シングル、もしくは少し狭くても2人で住めるというのがいいと思います。
ファミリータイプは、エリア的にニーズがなければ考えない方がいいでしょう。
23区内であれば、立地条件が多少悪くても上記のような設備等があれば、賃料を少し下げたものにしておけばほぼ満室になるでしょう。
最終的に収支がどの程度になるか、また自宅費用を除いて賃貸部分でどの程度の利回りを希望されるかがポイントになるでしょう。
いくつかのシュミレーションを作成して検討することをお勧め致します。
以上、ご参考になれば幸いです。
回答専門家
- 寺岡 孝
- ( 東京都 / 建築プロデューサー )
- アネシスプランニング株式会社 代表取締役
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東京都内の下町(中央区)に住んでいます。周辺でも賃貸マンションへの建て替えが増えており、この度老朽化した自宅の一軒家を賃貸併用の住居として改築を検討しています。ついては… [続きを読む]
All About ProFileさん
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