対象:住宅設計・構造
田中 光一
工務店
-
つまらない?
hanaburaさま
私は(株)田中光工務店という建築屋です。
先ず前段の、ハウスメーカー、ビルダーの発想がつまらないという部分ですが、
私は常々住宅の建築について、施主と施工者は発注者と受注者という対立軸にあるのではなく、ある意味での共同企業体だと思っています。施主の思いを施工者がいかにして現実の形にできるか、これが成否の分かれ目です。施主にも一世一代の仕事を成し遂げようとする強い思い入れと、思いを正確に施工者に伝える努力が必要です。その仲介者として別に設計者が登場することもあるのでしょう。が、後段の部分を考えると、いかにして感性の近い工務店を見つけるかが大事でしょう。
次に、自分で出来ることは自分で出来ないのか、という後段の部分ですが、
施工者には、職人さん達専門職と、それを有機的に結びつける工務店の役割とがあります。分離発注というのは経済的に有効であるかのような響きを持ちますが、そこには施主の多大な労力の傾注と、何かの時のリスクの負担も考えなければなりません。それを代行できる設計事務所があるとすれば、それは工務店的能力を持った設計事務所だと考えるべきでしょう。また、工務店との契約の仕方によってはそれに近い経済効果を得る方法もあります。そんなことをせずとも、当社では数ヶ月前に、初めての経験でしたがログハウスを岡山で解体、京都の京北町へ移築しました。床・間仕切り、キッチン等は施主が自分でやるということで、雨露しのげるところまででした。他にもマンション改装で、壁は自分で珪藻土を塗りたいとのこと、それはどうぞ、ビルトインコンロもネットで見つける、それもどうぞで今やってます。そんなこと当たり前、同じ物作りの仲間としてなんでもご相談されてはいかがですか?それよりも建て替えなのに工期が大丈夫でしょうか?建具が作れるのは凄いですが、最低限生活できる部分まで工務店に任されては如何でしょう?
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A