対象:経営コンサルティング
田邉 康雄
経営コンサルタント
-
請求書の無い仕入商品に対して支払ってはダメです。
ちびぴー様
御質問の状況がよく理解できません。商品納入側としては、請求書を一刻も早く発行したいと考えているのが一般的ですから。そこで仮定をおきます。
仮定1: 貴社は「商社」であり主要仕入先からの商品は、「仕入商品」である。
仮定2: すでに納入を受けた「仕入商品」に関して現在価格交渉中である。
―― 請求書のない金額を支払ってはダメです。いろいろな問題がありますが、最大の問題は、これが「売上」ではなくて「贈与金である」と税務署によって査定をうける恐れがあることです。
ですから対策は、―――
―― 支払わずに、従来価格で「買掛金」として計上し、また納入業者が言ってきたが同意していない金額との差(値上げ巾)を「預かり金」として計上しておきます。あるいは「損失引当金」として計上します。これは後述する税理士と相談する必要があります。
一方、経営会議を開いて議事録を作成します。その内容は、「納入業者が値上げを言ってきたが容易には応ずることはできない。その値上げ巾は○○○円である。最悪の場合は、△△△円程度の値上げをのまざるを得ない。よって○○○円を「預かり金」(あるいは損失引当金)としておく」というものです。納入業者との価格交渉経緯は証拠能力のある方法で記録しておきます。
納入条件に合意が見られないままに決算の時期がきたら、この状態で決算します。すると「貸借対照表」にの「貸方(右側)」には、「預かり金」が計上された状態になります。
―― 納入条件に関してお互いの合意が成立すれば、「預かり金」を「支払い代金(従来単価の代金)」と「損失(値上単価の代金)」に振り替えます。そして決算に反映します。
以上が''中小企業診断士''の知恵です。但し荒削りですから税理士の助力を得て磨き上げる必要があります。私の場合は、経理を委託している「藤間公認会計士税理士事務所」に助力を求めます。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
主要仕入先からの請求書が去年の9月ぶんから、提出がないため、困ってます。夏以前に、商品の単価の変動が大きくあったため、うちからの注文時の単価と出荷時の値だんに差額が大きく発生… [続きを読む]
ちびぴーさん (神奈川県/49歳/女性)
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A