対象:住宅設計・構造
鈴木 克彦
建築家
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二階の浴室
LEONさん こんにちは。
補足的な説明になってしまうかも知れませんが、二階に浴室(システムバス)を設置する際には、写真のような鋼製の吊り架台という物を使用します。
写真は、リフォームで、一階の天井との関係で、設置後に浴室と脱衣場に段差が出来ましたが、新築では、最初にその点を考慮すれば、段差無しのバリアフリーに出来ます。
「二階に浴室は辞めた方が良い」
と言う意見は、
1.水漏れ
2.構造が弱くなる
と言うことから来ていると思います。
が、
水漏れは、当然ですが一階でも問題です。
最近のシステムバスは良くできているので、ちゃんと施工すれば水漏れは問題ないですね。
構造が弱くなると言うのは、写真を見てお分かりの通り、その場所には、通常の床がないわけです。
【剛床(ごうしょう)】と言って、丈夫に床を造ると、水平剛性と言って、地震に強くなります。
この意味で、二階に浴室を持ってくると、その部分の水平剛性が…、と言う意見かも知れませんが、考えてみれば、吹き抜けや階段なども床は無いわけで、その分、しっかりと梁や床を設計すれば、こちらも問題ないでしょう。
参考にして頂ければ嬉しいです。
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この回答の相談
1階を有効に使う為、2階に風呂を置きたいのですが、工法で迷っています。
大・小にかかわらずハウスメーカーさんは「大丈夫です」と仰いますが、世間の意見は「止めた方がよい」とのことです。
地震のことを考えると、建てるならやはり、軽量鉄骨の方がよいでしょうか。
LEONさん (宮崎県/45歳/男性)
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