ご自身の歯が残せるとよろしいですね。

2008/03/14 02:08

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　残存歯根を利用して被せ物などで歯を修復する場合、残存歯質の全周(残っている歯の上の部分)が1mm以上歯茎より上に無ければ予後が悪いといわれています。この出ている部分のことをデンティンフェルールと呼びます。ご質問の内容から察しますと、baggio様の歯にはそこまでのデンティンフェルールが無いようですので、そのまま差し歯をしたとしても、今後のメンテナンスなどにはかなりの支障が出てしまうことが考えられます。抜歯をし、周囲組織を炎症などから遠ざけて温存するというコンセンサスをもって、ご納得いただかなくてはいけないかもしれません。

　歯医者さん3人が同じ診断ということは、残念ながらかなり厳しい状況なのだと思われます。ただし、セカンドオピニオンということであれば、他の歯科医院へご相談に伺ってみることもよろしいことかもしれません。歯科医院ごとに治療指針は若干なりとも異なることがあります。baggioさまが納得されることがたいへん重要なことですので、時間と手間の掛かることとは存じますがご検討なさってみてはいかがでしょうか。

　写真は、ご覧いただけるように歯茎の中にしか歯根が残存していないのですが、エクストルージョン(意図的挺出)という小矯正の手法を用い、歯を歯茎の上まで引っ張り出しているものです。1mmほど歯茎から顔を出してから仮歯を用いて機能できるか確認をします。その上で保存出来得る物であればセラミックスクラウンなどで修復をさせていただきます。

　
　バッジオかっこいいですよね、私も大好きです。　シメオネより

補足

　よかったですね!

　治療の選択肢が多くあることはbaggioさまのように真剣に歯を大切にして行こうという方にとって重要なことと考えます。今のその歯を残すチャンスは、抜歯してしまったらなくなってしまいますものね。
　インプラントは患者さまの天然歯を保存することにとってとても力強い見方でもあります。他の天然歯に負担をかけずに、充分な機能の回復が出来るからです。でも、ご自身の身体が築いてくれた天然歯に勝るものではないと思います。どうぞ大切になさってください。大切にして、その歯が永く機能してくれるとよろしいですね。

　昨今、インプラントは多くの臨床例を残し、歯科の中ではとてもルーティンになってきました。ただ、インプラントをせんがために抜歯基準が甘くなることは本質ではないと考えております。

''インプラントの不安''私の患者さま方のアンケートも掲載しています。(山内)

　

評価・お礼

baggio さん

山内先生のご提案のとおり、別の歯科医院で見て貰いました。エクストルージョン等ができる歯科です。そこでクラウンレングスニングでの対応でできそうだと言われました。ただし、どのくらい持つかは保証できない。すぐにだめになるかもしれないし、ずっと使えるかもしれない、ということで、抜歯しない方法があったのは良かったのですが、この処置は２０万くらいでした。処置後すぐにだめになって結局インプラントとなるとさらに出費、今抜歯してインプラント、入れ歯にしたほうが良いか、非常に悩みどころです。
どんなぼろぼろな歯でもでも可能性がある限り自分の歯を残していく方がよいか、ぼろぼろな歯ならすぐに抜いてしまった方がよいのでしょうか？
この場合悩む点は以下の二つの費用差ですね。
１．歯を残して処置−>だめになった−＞インプラント or 入れ歯
２．抜歯してインプラント or 入れ歯
（まあ２０万くらいの差なので一生としてはそれほどの金額でないのですが。。）

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