動物の不妊手術

この犬猫の不妊手術の質問はこのコーナーでも何度もある問題なのですが、一番の問題は手術を受ける本人の意見を聞けないということになります。人には色んな意見があります。当院でも生体のホモシターシスを崩すという理由で、ノミ駆除薬や伝染病予防ワクチンでさえお受けにならない方もいらっしゃいます。不妊手術も手術を受けなかった動物たちすべてがが、年老いて悲惨な老後を送ることになってしまうわけではないし、ある人は、動物が年老いて、乳癌や、子宮蓄膿症、前立腺癌になってから手術を受ければよいと考えるでしょう。またある人は、簡単な手術なら若い元気なうちに受けてほうがいいと考えるでしょう。アメリカでは乳癌になる家系の女性が発症前に乳房切除手術を受けるという番組診たことがあります。その中である人は躊躇していましたし、ある人は積極的に受けたいと話していました。どちらが良いとかでなないですよね。その人の考え方ですね。医学的総合的には、発症前に手術をうけるのが合理的ですが。さてワンちゃんの避妊手術は追うでしょう。正解はありません。あなたが躊躇されるのも十分理解できます。手術は全身麻酔で実施されますが、全身麻酔だけではなく、局所麻酔、抗生剤投与、ワクチン接種、輸血などショックを誘発してしまう処置はたくさんあります。自分が掛かっている病院で実施される処置、手術に合意できないなら、受けるべきではありません。またGOサインは、納得した上でお出し下さい。
当院では必要なら200gのワンちゃん、猫ちゃんも手術はします。