キッチンの移動に関して

こんにちは。
STUDIO KAZの和田と申します。

キッチンには様々な設備が絡んでいますから、移動にはそれらの条件を満たすことが必要です。

まず電気とガスに関しては、全体の容量が変わらなければ、　比較的容易に移動できます。
問題は水です。これは3つに分けて考えます。
1.「給水」。これはあまり問題になることはないので割愛します。
2.「給湯」。給湯器から遠くなったり、高低差が大きくなったりすると、水栓金具へお湯が届かなくなります。
3.「排水」。水は高い方から低い方に流れて行きますから、水を使う場所が一番高くなるようにし、パイプシャフトなどが一番低い所ということになります。一般的にその勾配は1/100以上必要とされ、1メートル離れるごとに1センチの高低差をつけなければなりません。また排水管は給水管に比べて太いため、その分のスペースを確保しなければなりません。逆に言えば、それが確保できるならば移動可能ということです。たとえば木造一戸建の場合は床下がありますので、移動しやすいと考えられます。
もう一つ忘れてはならないのが、「排気」です。キッチンで発生する煙や臭いを換気扇(レンジフード)によって効率的に外に排出しなければなりません。直接外気に面している壁に向かってコンロを配置し、壁に換気扇の穴があけられる場合はさほど問題はないのですが、容易に壁に穴が開けられない場合などは、既存の穴を利用しなければなりません。マンションの場合はほぼこれに当てはまります。そうすると、問題になるのが、レンジフードから外部までの距離です。この距離が長くなるほど、空気を送り出す力は弱くなっていきますから、当然「排気量」が減ります。使用するコンロのガス消費量によって、必要な排気量は計算で出ますから、それを確保しなければなりません。
と、様々な要素が絡んできます。しかし、解決する方法はありますから、一度専門の人に現地を見てもらうといいでしょう。