対象:住宅設計・構造
上村 美智夫
建築家
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ひな段状の敷地のメリット・デメリットについて
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はじめまして、PAO建築設計の上村です。
道路との境界の擁壁の所有が、その土地の所有者との事ですので、修繕費等の負担は保証期間等の定めがあればそれによりますが、基本的には擁壁の所有者の負担になると思われます。
玄関までのアプローチの件ですが、道路から直接橋を架ける方法以外にも、敷地の平坦なレベルに降りてからの玄関も考えられるのではないかとも思いました。
橋については、その作り方のもよりますが概算の目安として、50~100万程度ではないかと思われます。
思い当たるひな段のメリット・デメリットはおおよそ次の様な事でしょうか。
・メリット
南方向に開けているとの事ですので、やはり、日当たり、眺望は平坦地には無い大きなメリットでしょう。南側より覗かれるリスクが少なくなりますので、南方向に解放的な間取りが可能となります。
・デメリット
デメリットとしては、毎日の生活の中で道路からの上り下りが必要になる事でしょう。
道路側の擁壁(高さ195cm)にはその垂直な壁面に水抜き穴が複数あると思いますが、擁壁付近の北側の地面は他の場所と比べ多少湿っぽくなる可能性があります。
隣地ともめる可能性については、周囲の状況が詳しくは分かりませんが、同じようにひな段状になっているのであれば、相互にお互い様ですので、そのリスクは少ないと思われます。
以上、少しでも参考になれば幸いです。
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上村 美智夫 / Michio Kamimura
PAO建築設計
http://www2.gol.com/users/paoarchi/ E-mail paoarchi@gol.com
評価・お礼
まっすん0707 さん
2015/01/14 22:42
擁壁の修繕に関して、やはり所有者の負担になる事がわかりスッキリしました。
玄関の作りにつきましても、ご提案ありがとうございます。
価格の方も、本当に見当がつかなかったので大変参考になりました!
わかりやすいご説明ありがとうございました。
上村 美智夫
2015/01/15 12:57
返信ありがとうございます。
その後の文面からすると、敷地全体に盛り土されているようです。
他の方の指摘にもあるように、盛り土の場合は地盤の沈下が懸念されますので、地盤調査をして
その結果を踏まえた、杭、基礎の設計が必要になると思われます。
眺望などを重視した傾斜地に建つ別荘などの建物は、やはり地盤の状況に見合った杭、基礎の設計をしており、それで問題はありません。
当方の今までの経験では、周囲より安い土地にはそれなりの不利な理由があり、それを克服する費用分程度に安いようです。ですのでこの点はプラスマイナスゼロとも言えるでしょう。
多くの土地を見た中でこの敷地に魅力を感じた点は大切にすべき事ではないでしょうか。
慎重に計画を進めて下さい。
ご健闘をお祈り致します。
少しでもお役に立てば幸いです。
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上村 美智夫 / Michio Kamimura
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この回答の相談
千葉県で南に開けているひな段の土地の購入を考えています。
南側は下に195cm下がっていて平屋が建っています。北側は195cm上がっていて、市道(自転車と人が良く通る2m程の道路)です。
旗竿状の… [続きを読む]
まっすん0707さん (千葉県/36歳/女性)
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