対象:心の病気・カウンセリング
山崎 くみこ
食事・栄養アドバイザー、心理カウンセラー
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Xさん、よくメールをくださいました。
はじめまして。
はじめに、よく10年もの間、孤独や悲しみ、痛みを感じながらやり場のない怒りを溜め込んで過ごしてきましたね。そして、「助けてください」とSOSを外に出すことができましたね。
メールを拝見し、とても胸が痛くなりました。
ご両親からも、自分のことを気にかけてもらえず寂しい思いをしてきましたね。
決して愛情がないわけではないと思うのですが、ご両親もまたその両親から愛されて育ったという記憶がなかったとしたら、子どもの愛し方もわからなかったのかもしれません。それで、やり場のないモヤモヤがお酒やパチンコに向けられていたのかもしれません。
SOSを下さったということは、Xさんのなかでは、もう今の状況が嫌で嫌で抜け出したいと思われているのですね。
もう十分過ぎるほどつらい状況を味わい尽くしましたね。
Xさん、部屋に引きこもることでご両親に反抗することを「もう、や~めた」と声に出してつぶやいてみてください。
まだまだご両親を責めたい気持ちがあると思います。怒りをぶつけたい衝動もあると思います。
その気持ちを感じながら、まずできることを探しましょう。
たくさんのステップがあると思います。書くだけ書くので、できることから一つずつはじめてみましょう。
一番初めにしていただきたいのは、自分を大切に扱うということです。
今は到底思えないかもしれませんが、自分のことをぎゅうっと抱きしめて。
そして、大切な自分がいるにふさわしい環境を作りましょう。お部屋の掃除ですね。
怒りながらでも泣きながらでもやってみてください。
そして、ぼろぼろの服、穴の開いた下着を卒業するためにもご両親とコミュニケーションをとる必要がありますね。いきなりハードルが高ければ、お手紙というカタチでもいいかもしれません。
怒り恨み、たくさんあると思います。その気持ちの下には、Xさんの「ずっと放っておかれて寂しかった」という気持ちがあると思います。怒りとともに寂しかった気持ちを伝えましょう。そして、この状況をやめたいと思っていて、服が欲しいことも伝えましょう。
自分の部屋と服を整えたら、いきなり外に出るのは難しいかもしれないので、まずは部屋の外にでましょう。お家の中でできることを探しましょう。もし他の部屋も散らかっていたとしたら片付けるのも善し、おなかがすいたら何か作ってみるのもよし、ご家族のために何か作ってみるのもチャレンジですね。
そうして、少しずつできることが増えてきたら、家族の外(社会)とも接点をもてるようになりましょう。
最初はネットで誰かと交流するというのでもいいと思います。少しずつ自信がついてきたら、自分の近所のお店のの人とのやり取りとか、というふうに少しずつ枠を広げて。
もしかしたらここまでくるのに数年かかるかもしれません。それでも、無理のない範囲でマイペースに進めてくださいね。やりたくないときは休むことにして。
お買い物をしたり、自分の好きなことを見つけたり。楽しんでください。
そのあと、お仕事、、、ということもできると思います。ただ、10年家にいたのであれば、アルバイトとかもハードルが高いかもしれません。探せば何かしらはあると思いますが。ここからはわたしの個人的な考えですが、誰かに雇ってもらうよりは、自分で仕事を作り出すことができるかも。それは自身の体験が同じように悩んでいる人の役に立つ、ということです。最初にできることは、日々感じていることを書いておき、ブログで発信することもできるかと。
ざっと書いてきましたが、今の状況から抜け出すと決めたら、できることはたくさんあります。
どこまでやりたいかはXさんのご自由に決めてくださいね。
ただ、抜け出すと決めたら誰かにやってもらうのを待つのではなく、主体的に動かなくてはなりません。誰も人を変えることはできません。でも、自分のあり方が変わると、自然に回りが変わってみえるようになります。
今までは一人だったかもしれません。でもこれからは違います。乗り越えていくまでにたくさんの時間もかかると思います。闇が深かった分、光もまぶしいと思います。ゆっくり一歩ずつ進んでいきましょう。わたしはXさんのこと応援していますね。
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