対象:新築工事・施工
伊藤 一郎
建築家
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冬場の日当たりをご配慮下さい。
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東京で設計事務所をしております伊藤と申します。
ご質問拝見しました。
日本の四季では冬寒く夏暑いという厳しい気候ですので、
冬の日差しは取り込みたいが夏の日差しは遮りたいということになります。
ですので、北側の隣家には少なくとも冬場に日当たりを妨げないことを配慮下さい。
例えば冬至の12時頃、名古屋で太陽高度は31度ほどになりまして、
つまり灰色猫様邸の北面から北隣のお宅の南面までの距離が4mなら
灰色猫様邸の北側高さ9mの陰によって、北隣のお宅の南面は6.6mの高さくらいまで
日陰になってしまう計算になります。
これでは2階にも全く陽が当たらないでしょう。
12時頃でこのような状態ですから、その前後で陽が低くなればもちろん日陰になってしまいます。
冬至の日を例に出して申し上げましたが、
冬の寒い間の、是非とも日当たりが欲しいという時期には、
北隣のお宅はほとんど灰色猫様邸の日陰に入ってしまう事が考えられますので
その旨、設計者の方とご相談してみてください。
評価・お礼
灰色猫 さん
2014/06/18 01:05
ありがとうございます。
6.6mとは・・・具体的に数字をあげて頂き、想像しやすかったです。
当初の予定では、片流れでなく寄棟で、一番高いところでも7.5mでした。
高さが9mになって、1.5mアップかー、などと暢気に考えておりましたが、北側が絶壁な片流れと、三角屋根の寄棟ではそもそも違いますよね。
自分たちのやりたいことと、お隣さんのお気持ちと、上手く調整できるように相談してみたいと思います。
「南側が空き地だったのだから、家が建つのは想定内。我が家の南側にも家が建つ可能性だってある。」と強気で行けばいい、と主人は申しますが、相手は人間ですから感情がありますもんね。
想像力が足りなかったようです。ありがとうございました。
伊藤 一郎
2014/06/18 09:54
返信有難うございました。
やはり太陽光発電のためでしたか。東京・名古屋・大阪辺りの緯度で太陽光パネルに適した屋根勾配は30度程度と言われていますが、20度くらいまででしたら数%程度の発電力の違いしかありません。
ご近所付き合いの主役になるであろう奥様としてはやはりご心配のことと思いますので、少しだけ周囲の環境のことにも思いを寄せてみて下さい。
それにしても、ハウスメーカーの設計の方には建物を商品としてではなく社会的な存在として捉えて頂きたいものです。
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この回答の相談
こんにちは。
新築着工直前なのですが、ここにきて北側のお家の日差しへの影響がきになって仕方がありません。
北側のお家は境界線から2~3m、我が家は1mです。
しかし、我が家は南下がりの片流… [続きを読む]
灰色猫さん (愛知県/36歳/女性)
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