良いイメージだけをつけましょう
はじめまして、トイ・トイ・トイの安藤です。
ごはんの時の唸りと言うのは、ご飯に対する執着心にあります。おそらく、子犬の頃にご飯中に触ったりしておられたのが、やりすぎていたのかもしれません。大事なことではあるのですが、ご飯中に触られることが良いことにならなければいけません。どれだけ触ればよいのかというのは、ワンちゃんによって、程度の差はありますので、なんともいえませんが、ただ、ご飯中に触ることが、ワンちゃんにとって、嫌なことに感じ続けていたのが、唸るという形で出始めたのでしょうね。 食べている時に触られていた時に、全く気にせずに食べていたのか、少し振り返ったり、食べるのを数秒やめたりするのは、『嫌だなぁ』とワンちゃんが言っていますから、参考程度に。
今現在、ご飯の時には唸ればよいと思っていますから、うなったからと言って、ひっくり返すということは絶対にしてはいけません。叱るとおなかを見せるけど、首をつかもうとすると噛みつこうとするのは、ワンちゃんからすると、危険度のレベルで使い分けでいます。声で叱るのは、まだ本気ではないから、おなかを見せますが、首を持ちに来ると、ひっくり返されると思いますので、飼い主さんが本気で叱っていることを理解しています。その時には、自分の身を守るために噛みつこうとするのです。
まずは、ご飯を10あげているとしたら、2の量を5回にして、お代わり制にします。少ないご飯を食べたらお皿を手に取り、そこにまた2を入れてあげて食べ終わったらまた2を与えてください。
飼い主さんがそばにいることで、またご飯をもらえるという状況を増やします。わんちゃんからすると、今は、飼い主さんがそばにいるだけで、『何をしてくるだろう』と思いながらご飯を食べていますから、安心感が変わってきます。
食べている最中に1歩動いてもワンちゃんが気にせずに食べているか、その動きを気にするのかを観察してください。食べている最中に気にしていなければ、食べている最中にひとつかみのフードを食器に入れてみましょう。唸ることがなければ、食器に手をかけて(持ち上げずに)ひとつかみフードを入れます。
それを繰り返してみてください。食べている最中にフードを入れる時と食べ終わってから足してあげる時とごちゃ混ぜにしましょう。
もし、動くだけで振り向くなどがある場合は、急がずに、5回に分けてあげるのを繰り返してください。わんちゃんの飼い主さんに対する印象を変えますので、飼い主さんが急いでしまうといつまでも唸り続けますし、どんどん悪化して、唸るのもしないで噛みに来るようにもなりますからね。
唸った時の上記の対応ですが、
手からあげる → ただのおやつ感覚になるので、食器を使えば唸ります。
えさを上げる場所を変える → 場所が変わることで不信感を持つか、場所によって態度を変えるかも。
唸ったらそっぼを向き・・・ → 余計なことをしないで!あっちいって!という意味で唸っていますから、そっぽを向けば「唸るとあっちへいってくれる」と感じてしまいます。。
首をつかんで押さえつける → これをし始めると警戒心がより強くなるので、不信感しか生まれません。
ご飯の時以外は良い子なので、「なぜ?」と戸惑うところもあると思いますが、飼い主さんのワンちゃんのスイッチはご飯に対する執着なので、その時にしか問題が起きないのです。
回答専門家
- 安藤 智洋
- ( 奈良県 / しつけインストラクター )
- 出張トレーニング トイ・トイ・トイ 代表
犬の性格を配慮したトレーニングを犬好きトレーナーが指導します
飼い主様からいろいろお話を聞かせて頂きそのお宅のワンちゃんを知ります。一緒に練習をしていき、ワンちゃんが変わっていくたびに飼い主様の笑顔が増えることがうれしいです。愛犬に困らされて険しい顔をしているよりもいつも笑顔でいれたらいいですね。
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この回答の相談
生後10ヶ月になるボーダーコリーを飼っています。
普段は私が近づくだけで尻尾を振って喜び、フセやマテなどのコマンドもちゃんときいていますし、一緒に遊んでやるととても喜んでいるように見えます。
お腹… [続きを読む]
木春さん (東京都/31歳/男性)
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