対象:新築工事・施工
中舎 重之
建築家
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ルーフバルコニーのFRP防水
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此の文面で、当方が心配したのが、遮熱対策ではなく、FRP防水に関してです。
FRP防水は、木造住宅ではバルコニーと浴室に使用されています。
いづれも、使用面積が2帖位と小さいのが特徴です。
本件の様に8帖以上での使用は、稀なケースです。
此には理由があると思います。当方が構造設計者の立場で考えた事を記します。
木造住宅は、風で絶えず揺れています。
地震時には建物が横から衝撃として力が加わります。
此の様に、大きい面積でのFRP防水が割れやすい条件が揃っています。
割れる場所は端部の立ち上がりと平場の中央です。
FRP防水が割れた場合いの責任は、防水業者ではなく、設計者と工務店が負うべきです。
対策としては、ルーフ部分の梁はタワミのない、大きいサイズを採用する事。
床版は構造用合板の24mm以上をネタレスで使用する事です。
当方が設計するなら、防水は厚手のシートとします。 木造床の変形に追従します。
シート防水は歩行には向かないので、保護層として人工芝か、ウッドデッキにします。
以上です。 2014.12.8 中舎重之
評価・お礼
mihishima55 さん
2014/12/08 13:09
この度は、ご回答頂きありがとうございました。
レアケースと聞き正直戸惑いま隠せませんが、既に住んでしまっておりこの点を踏まえて一度工務店に確認して見ようと思います。
ありがとうございました。
中舎 重之
2014/12/08 17:16
当方が指摘した事項の問題が、発生するのは 5~10年先です。
近畿地方に大地震が起きるのも、その位でしょうか。
先々の話ですが、その時が来ても、慌てない心構えをと思い、回答しました。
当方は、既存の木造住宅の耐震補強設計を、
平成8年から仕事にしている事で、
先々の話でも、無視できませんでした。
2014.12.8 中舎重之
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この回答の相談
ルーフバルコニーの遮熱対策について質問させて頂きます。
現状、新築戸建ての設計段階で省エネ等級4仕様で断熱材が屋根について高性能グラスウール16Kを多分180mm入れる予定です。… [続きを読む]
mihishima55さん (兵庫県/41歳/男性)
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