対象:体の不調・各部の痛み
免疫力低下に伴う症状遷延か?体を温め食生活改善+漢方併用も
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1か月前に腎盂腎炎にかかった後も悪寒や腰痛、下腹部痛など胃腸症状、微熱、全身倦怠感に見舞われており、また先日の別のご質問を拝見すると、腎盂腎炎と前後して風邪や蓄膿症の症状にも悩まされていたご様子で、さぞ大変かと存じます。
このような短い期間に、尿路系の感染症と呼吸器系の感染症を相次いで発症したことを考えると、かなり疲労が溜まっていたか、免疫力や代謝が低下していたのではないかと推測されます。2~3か月前のご体調はいかがだったでしょうか。
腎盂腎炎が一応治った後も微熱や倦怠感などの症状に悩まされているということは、そのような疲労感や免疫力の低下が未だに続いていることを示唆しています。たとえ検査で異常がなくとも、漢方でいう「未病」もしくは「太陰病」の状況がありそうです。
悪寒は熱によるというよりも、体の深部が冷えていることによると考えられます。また倦怠感は低体温や栄養バランスの乱れの存在などを示唆します。腹痛などの腹部症状は胃腸の機能障害、腰痛は骨盤周りの血行障害などが可能性として挙げられます。
検査で目立った感染症の所見がなく、むしろ病後の体調不良の要素が強いのだとすると、もはや抗生剤や解熱剤などの強い薬を飲むのではなく、体をケアするような治療もしくは健康法、生活上の工夫が求められます。
漢方薬の分野では、倦怠感が強い場合には体を温めて気を補う補中益気湯、体の冷えや腰痛がひどい場合には自律神経やホルモンのバランスを整える加味逍遥散、腹部症状が強いようなら腸内環境を整える大建中湯などが良いでしょう。
食事はどうでしょうか。免疫力を低下させ体調を崩す食生活としては、甘いものや炭水化物に偏り野菜が不足した食事などが挙げられます。野菜や果物、海藻類、キノコ類、豆類などをたくさん食べ、肉や魚も適度に食べましょう。またご飯は玄米がお勧めです。
身体を芯から温める方法としては、39℃前後の温めの湯に半身浴でゆったりと浸かること、43度前後の湯で手湯、足湯をすること、岩盤浴やラドン浴などがお勧めです。またストレスにならない程度の適度な運動をすることも大切です。
一方でストレスとの付き合い方も大切です。ストレスを抱え込むと免疫力が低下し様々な体調不良が長引きやすくなります。上記の運動を含め、体も心も解き放たれるようなストレスの発散法を、ぜひ見つけて下さい。
補足
蒲田よしのクリニック(内科)
吉野 真人
〒144-0052 東京都大田区蒲田5-27-10 蒲田TKビル1階
Tel : 03-6424-7071 FAX : 03-6424-7072
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評価・お礼
ゆちちゃん さん
2013/03/03 06:20
詳しく教えていただき、本当にありがとうございます!!
なかなか治らず腹部CTを撮ってみたら、なんと「高度な便秘が見られます」と書かれてました…。
以前から便秘症ではありましたが、少しずつは出ていたので、高度とまで言われるとは思ってもみませんでした。
症状から調べたところ、コロコロした便で腹部の張りや腹痛もあるので、痙攣性便秘なのかと思います。
これはストレスがかなり関係しているようですね。
実は主人が二年近くも浮気をしていたことが発覚し、今回だけは許すことにしましたが、ちょっとした主人の態度とかが気になって仕方なく、また相手の女からの非通知無言着信などもあり、かなりストレスも心身の疲れもたまっていたように思います。(相手の女は、訳あって私の番号を知っています)
番号を変えようとしましたが、明日の女が番号変えたら逆上して何をされるかわからないと主人に言われて、そのままです。
3カ月前あたりは、風邪気味になっても市販薬を飲んで寝ればよくなっていたし、こんなに身体がだるくてしんどいことはありませんでした。
子どもがまだ小さいので、仕事と家事育児で自由な時間はほとんどなくて、特に趣味もないし、楽しいこともないんです。
ゆったりとお風呂に浸かっていることもできないし、散歩は好きだけど、子どもはチョロチョロして一緒に歩くのは無理だし。子どものイヤイヤにもイライラしてしまって、ダメだなと反省しています。
とりあえず便秘もストレスなので、内科に行ってみようかと思います。
あとは自律神経失調症で精神科に通っているので、そちらでも相談してみます。
ありがとうございました。
回答専門家
- 吉野 真人
- ( 東京都 / 医師(精神科) )
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この回答の相談
約1ヶ月前から悪寒が続いており、高熱も出たので検査したら腎盂腎炎でした。
抗生物質を処方されてから、もう3週間も経ちます。
でも、いまだに体調不良が治らず原因も特定でき… [続きを読む]
ゆちちゃんさん (宮城県/29歳/女性)
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