対象:ペットの医療・健康
RE:肉球の怪我
一般的に肉球の怪我はとても治りにくいものです。
体重がかかることで傷を収縮して治そうとする力と逆の力、つまり傷を拡げようとする力が働いてしまうためです。
また肉球の表面は非常に硬く、他の場所のように皮膚同士がくっつくというより、肉が盛り上がってくることで徐々に治癒に向かうため、元に戻るにはかなりの時間がかかります。
はやく治すためにできることとしては、他の獣医師同様の答えとなってしまいますが、
?安静ー室内で排泄できるようであれば、散歩をひかえる。室内での遊びもなるべくしない。必要ならケージに入れる。
?清潔ーただし消毒はしすぎると傷の治りが悪くなることがあるので、状態を獣医師にこまめに確認してもらいながら行う。(場合によっては生理食塩水など刺激にならないもので洗い流すだけでもいいかもしれません。)
?傷の保護ー交換の度に刺激になってしまうので、傷自体にくっついてしまう素材の絆創膏と包帯は控える。
また、今回の場合はかなり経過も長くなってしまっているようですので、傷口の周りを少しきれいに切って縫うなどの処置が必要かもしれません。
またあまりにも治りが悪い場合には、傷以外の原因でおこっている可能性もあるかと思います。例えば皮膚糸状菌症、免疫疾患、栄養性疾患、腫瘍などがあげられます。いずれにしても状態を確認しないとはっきりとしたことはいえませんので、お近くの病院でもう一度診察していただいたほうがいいかと思います。
ボール遊びについてですが、傷が治ったようにみえても、外ではしばらく控えた方がいいかもしれません。傷が完全に回復してから、まずは砂地や芝生などやわらかい場所での少しの散歩から開始し、徐々に時間をのばしていって慣らしてください。その後時間を決めて遊んであげるようにするといいかと思います。
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